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京都のかき氷

 夏休みで京都の仕事部屋に来ているが、東京よりも暑く、どこに行っても海外からの観光客であふれかえっている。
 おもしろいのは、彼らはみんな短パン、Tシャツ、サンダルという同じような恰好をしていること。おそらく、あまりにも暑くて、日本で購入したに違いない。
 日中の陽光がとても鋭く、ジリジリと焼けるような感じで、サングラスと帽子は必須アイテムだ。
 そんななか、部屋の近くにある、京都御所の近衛邸跡休憩所の笹屋伊織のカフェに行って、かき氷を食べた。京都らしい抹茶とあずきと白玉入りである。
 ここは緑一色で、仕事で疲れた目を休ませることができる。ほうじ茶もみたらし団子もおいしい。
 いつもはものすごく混んでいて、並ばないと入れないほどだが、今回はちょっとしたタイミングで、すんなりと窓際の席が確保できた。いつまでもいたいほどの居心地のよさである。
 写真は、スイーツと窓の外の自然。心身が癒されます。

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posted by 伊熊よし子 at 22:13 | ゆったりまったり京都ぐらし

信州・安曇野の野菜

 松本に住む友人のTちゃんが、「暑いなか、新鮮な野菜をたくさん食べて、元気出して」といって、安曇野のみずみずしい野菜をたくさん送ってくれた。
 早速、パブリカ、なす、ミニトマトなどいろんな野菜を詰め込んだラタトゥイユをたっぷり作り、新鮮なクレソンときゅうりはサラダにした。モロヘイヤは天ぷらや和え物に変貌。
 Tちゃんがご自慢の庭で作ったというフェンネルがすばらしく、これはたまねぎやじゃがいもと一緒にポタージュに。ほんのりフェンネルの香りがする、すばらしく美味なポタージュとなった。
 やはりこの猛暑に耐えるには、おいしい物をしっかり食べて体力維持を心がけないと、秋までもちそうもない。
 もうすぐ夏休みをとり、京都の仕事部屋に出かける予定だが、京都は東京よりも暑さがきびしそう。
 日中はなかなか出かけられそうもないな。
 今日の写真は、安曇野から届いた野菜。野菜そのものもおいしいが、ひとつひとつから安曇野の空気が伝わってくるよう…。

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posted by 伊熊よし子 at 21:51 | 美味なるダイアリー

平野和

 8月3日、渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで、「欧州デビュー15周年記念 平野和 バス・バリトン・リサイタル」が開かれた。
 プログラムは、前半がレーヴェ、シューベルト、シューマン、ベートーヴェンの歌曲で、平野和の綴っているプログラムには、「ドイツの自然や神話」と「死」というふたつのテーマに基づいた作品を集めたとのこと。
 後半は、ブラームスの「夏」を連想させる作品を集めたという。
 ピアニストの夫人、平野小百合との共演で、まさにお互いの呼吸を呑み込んだ、ピタリと息の合った共演である。
 先日、「音楽の友」の「マリアージュなこの1本」の取材で会ったときも、このリサイタルの話になり、意気込みを聞いていただけに、演奏を聴くのがとても楽しみだった。
 バス・バリトンでうたわれるドイツ・リートはけっして重すぎず暗すぎず、深みがありながらもときにかろやかで、抒情的でひとつひとつのことばや響きがまっすぐ聴き手の元へと届けられる。
 平野和はあまり大袈裟なジェスチャーをせず、淡々と自然体で、しかも語りかけるように親密的な歌唱法でうたい込んでいく。
 後半のブラームスの余韻に浸っていたところ、アンコールにうたわれたのは、ベートーヴェン「君を愛す」とシューマン「献呈」とシューベルト「楽に寄す」の3曲。これらは音大のときに副科で学んだ曲ゆえ、私の心は何十年も前の音大のレッスン室へと飛んでいった。
 なんというなつかしさ。声楽科の先生の顔まで浮かんできた。
 帰路に着く間、家に戻ってからも、この3曲の旋律が頭から離れず、ずっと口ずさんでいた。
 とても心に響く、印象深いドイツ・リートの夕べとなり、また平野和の歌声を聴きたいと思った。夫人との二人三脚は、インタビュー時でもいろんな話が出たが、ウィーンで活躍するお二人には、ぜひ今後も頑張ってほしいと願っている。
 今日の写真は、ファースト・アルバムのシューベルト「冬の旅」(日本アコースティックレコーズ)のジャケット。

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posted by 伊熊よし子 at 21:39 | クラシックを愛す
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