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ハーゲン・クァルテットwith北村陽

 長年第一線で活躍を続けてきたザルツブルク出身のハーゲン・クァルテットが、2026年7月の日本ツアーを最後に、その務活動に終止符を打つことになった。
 7月5日にはミューザ川崎シンフォニーホールでチェロの北村陽を加えた形でリサイタルが行われた。
 プログラムは、シューベルトの弦楽四重奏曲第13番イ短調「ロザムンデ」で幕開け。弱音の美しさと繊細さ、内面的な表現が際立ち、4本の弦のそれぞれの響きが明快に聴こえてくる。
 ちなみに、この作品はハーゲン・クァルテットのデビュー盤に取り上げられたもので(ドイツ・グラモフォン)、それをラスト・コンサートにもってくるほど彼らにとって大切な作品となっていることがよくわかった。
 ひとつひとつの音が磨き抜かれ、絶妙のアンサンブルが展開され、長年一緒に演奏してきた呼吸の合い方が歴史を感じさせる。
 後半は、北村陽が第1チェロを担当するシューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調。リハーサルでしっかり音合わせをしたであろう北村陽の自信にあふれた演奏を聴くことができ、たのもしさが感じられた。
 翌日、昨日のお昼になるが、その北村陽にインタビューすることになった。
 もちろん、話はハーゲン・クァルテットとの貴重な共演から始まり、5月のエリザベート・コンクール入賞の話題へと移り、以前も聞いたことがあるが、現在ベルリンで師事しているイェンス=ペーター・マインツの教えにも触れ、さらに今後視野に入っていることへと広がった。
 北村陽は本当に幼いころから知っているが、会うたびにぐんぐん成長し、人間的にも音楽的にも伸びゆく状況を見せてくれ、のびしろの大きさを感じさせる。このインタビューでも、いろんな質問に真摯に対応し、性格のすばらしさを示してくれた。
 このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。

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posted by 伊熊よし子 at 22:30 | クラシックを愛す

初夏の手仕事もうひとつ

 先日、「初夏の手仕事」として、いくつかの保存食を作っでブログに綴ったが、もうひとつ、この季節には欠かせないとっておきの保存食がある。
 毎年、作っている「赤しそ酢」である。
 これはよく洗った赤しそに塩をふりかけてしばらく置き、よく絞って上質な酢に漬けるもの。ちらし寿司などを作るときには欠かせず、赤しそ酢にほんの少しだけお砂糖を加え、温かいごはんに混ぜて寿司めしを作る。
 ほんのり桜色をした寿司めしができ上がり、風味がよく、どんなネタとも合う。
 たくさん作って、長期間にわたって楽しむことができるため、この時期の大切な作業である。もちろん、手巻き寿司のときの寿司めしにも欠かせないし、いかやほたて、白身魚ときゅうりなどの野菜との酢の物でも大活躍。この場合は、梅肉をトッピングすると、見た目も味わいもアップする。
 今日の写真は、作り立ての赤しそ酢。1週間後くらいから、食卓に登場する。

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posted by 伊熊よし子 at 21:08 | 美味なるダイアリー

西澤安澄

 6月29日、ヤマハ銀座コンサートサロンに西澤安澄の「スペイン、その情熱の正体」と題したコンサートを聴きに行った。これはファリャ生誕150年メモリアルコンサート、トーク&ピアノリサイタルと題され、以前「音楽の友」でインタビューしたように、西澤安澄のファリャ愛が詰まったものである。
 プログラムはファリャのオペラ「はかなき人生」より「スペイン舞曲第1番」で幕開け。その後、バッハ:フランス組曲第5番より「アルマンド」、バッハ=ヘス編:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」と続き、ソレール神父:ソナタ ト短調、ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、リスト:愛の夢第3番、シューマン=リスト編:献呈と続い。その間、音楽評論家の真嶋雄大氏との対談が挟まれ、それそれの作品に対する思いや曲の内容などがお二人の軽妙なトークで展開された。
 後半は、ドビュッシー:組曲より「グラナダの夕べ」でスタート。ここからはスペイン音楽一色となり、マルキーナ:エスパーニャ・カーニ、タレガ=西澤編:アルハンブラの思い出と続き、最後はファリャ:セレナータ・アンダルーサ、ファリャ:ファンタシア・ベティカで終幕となった。
 アンコールにもファリャの「火祭りの踊り」が登場し、まさにアンダルシアを旅している気分になった。
 こういう個性的なプログラムは、聴き手もその世界へとゆっくりと入り込むことができ、スペイン大好き人間の私は、まさに心身がスペイン一色に包まれ、夢見心地の時間となった。
 今日の写真は、終演後の楽屋での西澤安澄。前半は淡い黄色のドレス、後半は赤のドレスで、スペインの国旗を表現していると語っていた。

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posted by 伊熊よし子 at 22:20 | クラシックを愛す
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