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吉野直子

  ハープ奏者の吉野直子は自主レーベル「グラツィオーソ」を創設し、毎年1枚ずつのペースで新譜をリリースしている。
  6枚目となった今回の新譜「ハープ・リサイタル6」(キングインターナショナル)は、フランスの作曲家の作品をメインに据え、マルセル・トゥルニエ、アンリエット・ルニエ、アンドレ・カプレ、アルフレード・カゼッラ、カルロス・サルツェード、そしてガブリエル・フォーレの作品という構成。
  この新譜の話を聞きに、レコード会社まで出かけた。
  今回の選曲は、それぞれ長年に渡って弾き続けてきたものが多く、思い出が詰まっているという。
  吉野直子には長年インタビューを続け、演奏を聴き、以前は自宅が近かったため、ご近所さんだった。
  彼女はハープの多彩な音色、多様な奏法をひとりでも多くの人に聴いてもらいたいと、ハープの可能性をひたすら追求し、前に進み続けている。
 その姿勢はいまだ変わることなく、いつ会ってもその心意気に感動すら覚える。
 ただし、けっして肩に力の入った様子はなく、話は常におだやかで、上品で、相手を自然になごませる。
 吉野直子のハープの音色が心の奥にスッと入り込んでくるように、インタビューも自然体の形でスーッと進んでいく。
 コロナ禍で海外公演も中止となり、国際コンクールの審査員やさまざまな活動が取りやめとなったが、じっくり楽譜を読み、作品と時間をかけて対峙できると、この時期もまたポジティブな姿勢を崩さない。
  このインタビューは、次号の「intoxicate」に書く予定である。
  今日の写真はインタビュー後の1枚。私が初めて会った20代のころから、まったく変わらない。いいよねえ、うらやましい(笑)。

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posted by 伊熊よし子 at 22:35 | クラシックを愛す

京都コンサートホール

  3月19日、京都コンサートホールの「2021年度自主事業ラインナップ」の記者発表が、京都コンサートホールのアンサンブルホールムラタで行われた。
  昨年は京都コンサートホールの開館25周年にあたり、ベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤーでもあり、数多くのすばらしいコンサートが予定されていたが、そのほとんどが中止や延期となってしまった。
  それは、東京のクラシックシーンでも同様である。
  同ホール開館25周年を経て、今年はまた新たな気持ちでさまざまなコンサートやイヴェントが組まれることになった。
  当日の登壇は、京都市交響楽団常任指揮者兼芸術顧問、京都市ジュニアオーケストラ スーパーヴァイザー、京都コンサートホール館長の広上淳一と、京都コンサートホールプロデューサーの高野裕子の各氏。
  今年のテーマは3本の柱があり、まず、1900年代初期〜中期にかけて世界はスペイン風邪や第一次世界大戦、ロシア革命などに見舞われ、現在の我々が経験している状況と同様に大変な時代であった。当時の人々は、そのなかで「音楽の力」を信じて大きな危機を乗り越えた。その時代の作品がプログラムに数多く組まれている。
  第2に、京都ゆかりの京都市交響楽団をはじめとする、京都でしか聴くことのできない音楽を発信していく。
  第3に、若手音楽家や学生を起用し、新しい人材を紹介していく。
  こうしたコンセプトをもとに、2021年4月から2022年3月までの公演スケジュールが発表された。
  この記者発表に関しては、次号の「ぶらあぼ」、ヤマハWEB「音遊人」(5月)に書くことになっている。じっくり練られた上質で魅力的なラインナップゆえ、その内容を紹介したいと思う。
  今日の写真は、広上館長と高野プロデューサー。

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posted by 伊熊よし子 at 22:09 | ゆったりまったり京都ぐらし

山根一仁

 昨日は、東京オペラシティ・リサイタルホールに山根一仁のヴァイオリン・リサイタルを聴きに行った。
 このホールのリサイタルシリーズ「B→C ビートゥーシー」で、ベリオ、ビーバー、バルトーク、ヴィトマン、J.S.バッハというプログラム構成。
  若手演奏家は、数年聴かないと演奏が著しく変貌を遂げることがあるが、山根一仁も以前聴いたときとはまったく別人のように自信に満ち、演奏が大きく成長していた。
  この公演評は、次号の「音楽の友」に書く予定である。
  ところが、終演後にとんでもない状況に見舞われた。新宿まで出たら、大久保で人身事故が発生したとのことで、中央線と総武線がすべて止まっていたのである。
  ホームには人があふれ、電車が動く気配はまったくない。仕方がないので、高田馬場まで行き、東西線に乗り換えたところ、中野で止まってしまった。
  中野も人があふれ、多くの人が駅員さんに怒鳴りまくっている。 ようやく1台、中央線の電車が来たが、超満員でとても乗れる状態ではない。みんな途方に暮れている。
  タクシー乗り場も長蛇の列。さて、どうやって帰ろうかと思案し、長時間並んでようやくタクシーがつかまり、帰宅したら夜中になっていた。
  もう、せっかくいい音楽を聴いてきたのに、イライラとムカムカと疲労困憊で、心身ともに最悪の状態だった。
  帰宅してから校正を見たり、メールで連絡をしたり、いろいろ仕事をしたが、気分は落ち込む一方。でも、中央線は長いから、私よりももっと先の駅に行く人がたくさんいる。みんな無事に帰れたかなあ。

posted by 伊熊よし子 at 21:59 | クラシックを愛す
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