2025年07月07日
イム・ユンチャン
近年、バッハの《ゴルトベルク変奏曲》全曲を演奏するピアニストが増えている。
今日は、東京オペラシティコンサートホールに、イム・ユンチャンの「ゴルトベルク変奏曲」を聴きに行った。
彼は2022年第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、史上最年少で優勝の栄冠を手にしたことで知られる。以来、国際舞台で活発な活動を展開している。
演奏は、以前の来日公演でも聴いているが、今回の《ゴルトベルク変奏曲》もみずみずしく推進力のある奏法で、装飾音もごく自然に加え、全体は流れる水のような清らかさ。鍛え抜かれたピアニズムは、バッハと一体化し、最後までけっして飽きさせない。
「アリア」の再現では弱音を重視し、長い旅の終わりに向けてひと呼吸置く感覚をもたらすが、けっしてこれは旅の終わりではなく、また次なる旅の始まりへと意識を向ける。
イム・ユンチャンはデッカ・クラシックス専属アーティストとして、8月22日にチャイコフスキーの「四季」をリリースする。実は、「モーストリー・クラシック」からの依頼により、いまブルース・リウとイム・ユンチャンの「四季」の聴き比べの原稿を書いているところだ。
今日はバッハを聴いたが、これからチャイコフスキーに気持ちを切り替えなくてはならない。
それにしても、最近はアジア出身のピアニストが元気である。さまざまな国際コンクールでもアジア勢が上位入賞を果たしている。さて、ショパン・コンクールはどうなるのだろうか。
今日は、東京オペラシティコンサートホールに、イム・ユンチャンの「ゴルトベルク変奏曲」を聴きに行った。
彼は2022年第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、史上最年少で優勝の栄冠を手にしたことで知られる。以来、国際舞台で活発な活動を展開している。
演奏は、以前の来日公演でも聴いているが、今回の《ゴルトベルク変奏曲》もみずみずしく推進力のある奏法で、装飾音もごく自然に加え、全体は流れる水のような清らかさ。鍛え抜かれたピアニズムは、バッハと一体化し、最後までけっして飽きさせない。
「アリア」の再現では弱音を重視し、長い旅の終わりに向けてひと呼吸置く感覚をもたらすが、けっしてこれは旅の終わりではなく、また次なる旅の始まりへと意識を向ける。
イム・ユンチャンはデッカ・クラシックス専属アーティストとして、8月22日にチャイコフスキーの「四季」をリリースする。実は、「モーストリー・クラシック」からの依頼により、いまブルース・リウとイム・ユンチャンの「四季」の聴き比べの原稿を書いているところだ。
今日はバッハを聴いたが、これからチャイコフスキーに気持ちを切り替えなくてはならない。
それにしても、最近はアジア出身のピアニストが元気である。さまざまな国際コンクールでもアジア勢が上位入賞を果たしている。さて、ショパン・コンクールはどうなるのだろうか。
posted by 伊熊よし子 at 23:02
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