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カメラータ・ド・ローザンヌ

 フランスの名手として知られるヴァイオリンのピエール・アモイヤルにインタビューしたのは、1月26日のことだった。
 そのときの様子は翌日のブログで綴ったが、彼は2002年に若く優秀な弟子をはじめとする国際色豊かな12人の弦楽器奏者とカメラータ・ド・ローザンヌを創設。
 その初レコーディングで世に送り出したのが、モーツァルトの「協奏交響曲K364&コンチェルトーネK190」と、チャイコフスキーの「弦楽セレナード&フィレンツェの想い出」の2枚のディスク。
 この両方のライナーノーツも担当したのだが、そのCDが送られてきた(ワーナー、3月23日発売)。
 インタビューの内容はもちろんライナー原稿に盛り込み、アモイヤルの雄弁な語りも随所に登場させながら、記事を仕上げた。
 アモイヤルはとても饒舌で、これまでの自身の歩みなどをことばを尽くして語ってくれたが、私はライナーを書かなくてはならないため、新譜に関しての話にもっていきたかった。
 ブログにも書いたが、これがなかなか難しく、いろんな話題に広がってしまい、新譜のモーツァルトとチャイコフスキーの話にどうしても戻ってこない。
 時間が限られているため、私は焦るばかり。
 インタビューというのは、本当に難しいものである。こちらが聞きたいことと、アーティストが話したいことがピタリとマッチするとは限らないからだ。
 それでも、なんとかカメラータ・ド・ローザンヌの初レコーディングの話へと注意を向け、話を聞くことができた。
 この2枚のCDを見ていると、そのときの冷や汗ものの時間が思い出される。
 でも、演奏はすこぶるフレッシュで、前向きな音楽に仕上がっている。
 カメラータ・ド・ローザンヌはこの夏に初来日し、7月3日から11日まで東京、藤沢、名古屋、仙台など全国6公演を行う。
 ゲストを迎えてコンチェルトを組んでいる日もあり、小品から録音で取り上げた作品まで、多彩なプログラムが用意されている。
 アモイヤルが熱弁をふるっていた、若きメンバーたちのアンサンブルの力を、ぜひナマで味わいたいと思う。
 今日の写真は、新譜のモーツァルトとチャイコフスキー。2つジャケットを並べたら、1羽の蝶になった。これは2枚そろえるべきだ、ということかな(笑)。

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posted by 伊熊よし子 at 22:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終わりよければ…取材奮闘記

堤剛

 今日は、女性誌の記念号のためにサントリーホールを訪れ、堤剛館長にいろんな話を聞いた。
 堤さんには、いつも音楽家としての話を聞いているため、今日の館長としてのインタビューは初めてということになる。
 サントリーホールができる前のことから現在にいたるまで、さまざまなことを聞くことができ、さらに今年の開館30周年の特別企画などについても話が弾んだ。
 インタビューはすぐに1時間を超え、堤さんは館長としてのみならず、チェリストとしてもさまざまな視点から雄弁に語ってくれた。
 この内容は、女性誌の情報解禁とともに詳細を紹介したいと思う。
 インタビュー後、ホールの担当者から、「伊熊さんは、あまり自分が話さず、相手から話を聞き出すんですね」といわれ、自分のモットーを理解してもらうことができて安心した。
 インタビューは、自分がしゃべりすぎてはいけないと思う。相手が気持ちよく話してくれる雰囲気を作る。これが私のモットーである。
 この後、ステージマネージャーの猪狩光弘さんにも話を聞いたが、彼に「私は、しゃべるのが苦手なんです。大丈夫でしょうか」と聞かれた。
 私の返事はこうだ。
「大丈夫です。私は口の重い人や、気難しい人ほど燃えますので。任せてください」
 猪狩さんは、ほっとしたような顔をしていた。
 いざインタビューが始まると、いやいや話が苦手どころか、すごくおもしろい話がボンボン飛び出した。私はどんどん早口で質問を重ねていく。
「こんなので大丈夫ですか。ずいぶんたくさんしゃべってしまいましたが」
 猪狩さんは苦笑しながら、まだ心配していた。
「ありがとうございました、バッチリですよ。記事は任せてください」
 こうして、今日のインタビューは終わった。
 本当に、人の話を聞く、それをまとめて記事にする、というのはたやすいことではないが、私はこれがもっとも得意だ。
 いろんな人の話を聞くと、まさにその人の人生が浮き彫りになる。それを生き生きとした文章で表現しなくてはならない。
 今日の写真は、インタビュー中の堤剛館長。彼は時間が許したら、もっと話したいことはたくさんあるという表情をしていた。私ももっとお聞きしたい。また、機会があったら、今日の続きから始めたいな(笑)。

 
 
 
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posted by 伊熊よし子 at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終わりよければ…取材奮闘記

セドリック・ティベルギアン

 3月4日、「音楽を語ろうよ」のコンテンツに、フランスのピアニスト、セドリック・ティベルギアンのインタビュー記事がアップされました。
 ぜひ、読んでくださいね。

 彼は、今月、アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)とのデュオ、ソロ・リサイタルが行われる予定。
 昨年9月から10月にかけての来日時にインタビューをしたのだが、このときは新しいカメラを携え、いい写真を撮ろうと必死で対応したのに、見事失敗。
 カメラの扱い方がまだ慣れていなくてうまくいかず、四苦八苦してしまった。
 それを見ていたティベルギアンは、「ちょっと貸して」といって、カメラを自分であれこれ操作していたのだが、「これ、充電が切れているよ」。
 なあんだ、私の初歩的ミスか。どうもうまくいかないと思った。
 というわけで、そこに居合わせたみんなで大笑いして、結局撮れなかった。
 ティベルギアンは、写真を撮るのが大好きで、日本のカメラにはとても興味をもっているそうだ。
 私はカメラが無理ならすぐにスマホで、と対応したのだが、そのインタビューが行われた部屋は照明が強すぎるのか、どうしてもうまく撮れない。
 こういう日は、何をやってもダメなのかもしれないと、途中であきらめた。
 でも、ティベルギアンはソファにすわったり、ピアノを弾いたり、照明の強くない場所に立ったりと、いろんなポーズを取ってくれた。
 ごめん、セドリック。みんなうまくいかなかったワ。
 インタビューではいろんな話を聞くことができたけど、写真だけは失敗。
 というわけで、「音楽を語ろうよ」の記事では、彼のアーティスト写真を掲載している。私の写したいつものインタビュー時の素顔の写真は、なしになってしまった。
 ここで、ちょっとピンの甘い写真を1枚紹介しておきます。インタビュー時のブログでも紹介したものだけど、これを見るたびに、何でも完璧に準備しておかないといけないと、気持ちを引き締めるようになるので(笑)。


 
 
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posted by 伊熊よし子 at 10:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終わりよければ…取材奮闘記
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