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小林研一郎

 日本フィルの桂冠名誉指揮者である小林研一郎が、日本フィル70周年を記念する11月13日(第785回東京定期演奏会、サントリーホール)のコンサートでスメタナの「我が祖国」を振る。
 コバケンさんにとって、これは思い出深い作品。2002年チェコ「プラハの春」音楽祭のオープニングの指揮を任され、紆余曲折を経て大成功に導いたのである。以来、チェコ・フィルとは何度も共演し、録音も行っている。
 今回は、日本フィルのプログラムとHPの記事のため、「我が祖国」の話を聞くためにマエストロに会い、インタビュー後は食事会に招かれ、庸子夫人と3人でいろんな話で盛り上がった。
 最初にインタビューをしたのは、南青山にある隠れ家のような古民家の歯医者さん。「えっ、これが歯医者さん?」とビックリするような家で、都会の真ん中なのに、緑豊かな自然に囲まれ、まるで古都の料亭のよう。
 そこではまず、チェコ・フィルとのリハーサルにおけるお互いの作品解釈による違いから喧嘩になり、コバケンさんがリハの途中でホテルに帰ってしまった話。やがて夜になってオーケストラのメンバー10人がホテルに顔を出し、話し合いをして、翌日のリハが行われた話。それでも、また解釈の違いからファゴット奏者と喧嘩になった話。コンサートマスターが苦労して合わせてくれた話など、それこそ山ほど逸話が飛び出した。
 その後、六本木の中華料理店に移って話の続きをしながら、話題はあちこちに飛び、3時間以上も3人で盛り上がった。
 今日の写真は、古民家風の入り口に立つコバケンさん。いつもながらの優しい笑顔だ。

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posted by 伊熊よし子 at 22:06 | 巨匠たちの素顔

偉大な巨匠たちの遺産

 昨年から今年にかけて、偉大な指揮者やピアニストをはじめとする巨匠たちの遺産が次々とリリースされている。
 二コラ・アンゲリッシュ、ラルス・フォークト、ネルソン・フレイレのセット物、ニコラウス・アーノンクール、セルジュ・チェリビダッケのブルックナー、そしてマウリツィオ・ポリーニの18歳のときのショパン。
 いずれもすばらしい録音を残してくれた人ばかり。
 二コラ・アンゲリッシュ、ラルス・フォークト、ネルソン・フレイレはインタビュー時の様子を思い出し、CDを聴き込むほどに涙がこぼれそうになって困る。
 アーノンクールは、ウィーン・フィルとのリハーサルの最中、ひとつの音符、ひとつの休符に疑問がわくと、オーケストラを待たせておいてウィーン楽友協会のなかにある資料室で原譜を徹底的に調べ、納得してからステージに戻ったという。ウィーン・フィルの取材のときに、その資料室に入れてもらい、ことばにできないほど感銘を受けたことを覚えている。
 チェリビダッケは、ある年の年末にウィーンでナマの演奏を聴くはずだったが、直前に体調不良で出演がキャンセルとなり、がっかりした記憶がある。
 ここに登場したポリーニのショパン「12の練習曲集」は、一度聴くとそのみずみずしく躍動感あふれ、若木がぐんぐん空に向かって伸びていくような演奏に心身が震え、毎日聴きたくなるような魅惑的なピアニズム。手放せなくなってしまう愛聴盤の誕生だ。

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posted by 伊熊よし子 at 14:40 | 巨匠たちの素顔

小林研一郎

 マエストロ小林研一郎は、いつも取材やインタビューなどのときに私をインタビュアーに指名してくれる。
 コンサートに関する原稿でも、「伊熊さん、書いてくれない?」といって、依頼されることが多い。
 昨日は、次号の「音楽の友」の表紙撮影と巻頭グラビアの記事(インタビュー)があり、久しぶりにコバケンさんにお会いした。
 春らしい淡い色のスーツを着て登場した彼は、長時間にわたる撮影とインタビューをにこやかな笑顔でこなし、インタビューでは7月に来日するハンガリー・ブダペスト交響楽団とのコンサートについて雄弁に語った。
 今年はコバケンさんにとって、1974年の第1回ブダペスト国際指揮者コンクール優勝から、ちょうど50年にあたる記念の年。そのコンクール時の様子を詳しく聞き、これまで聞いてきた話に加え、いろんな発見があった。
 話題はコンクールからベートーヴェンの「第九」、ドヴォルザークの「新世界」、そしてチャイコフスキーの交響曲へと広がり、それらの作品に対する熱い思いを存分に話してくれた。
 なにしろ巻頭ページなので、原稿も文字数が結構多い。かなり詳しく書くことができそうだ。
 なお、6月1日にはサントリーホールで、「コバケンとその仲間たちオーケストラ 第89回演奏会」があり、ベルリオーズの「幻想交響曲」(公開リハーサル付きが予定されている。
 今日の写真は、すべてが終了したあとのワンショット。早春らしいおだやかな笑顔を見せてくれた。

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posted by 伊熊よし子 at 22:47 | 巨匠たちの素顔
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