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深沢亮子

 先日、深沢亮子にインタビューするため、ご自宅に伺った。
 近年、彼女は室内楽を好んで演奏しており、5月27日(土)には東京文化会館小ホールで気の合った音楽仲間とともに「デビュー70周年記念」と銘打ってフンメルとシューベルトのピアノ五重奏曲を演奏する。
 そのプログラムに関しての話から話題がどんどん広がり、これらの作品との出会いから子どものころのレッスンの様子、ウィーン留学時代、ヨーロッパでの演奏会、歴史に名を残す偉大な音楽家との交流まで、いくら時間があっても足りないくらい興味深い話を聞くことができた。
 すでに何冊か単行本が出版されているため、深沢亮子に関してはその歩みが紹介され尽くしていると思うが、できることなら私も現在の様子を含めて何か書くことができないかなと考えてしまった。
 それほど、話題は尽きなかったからだ。
 後日、批評記事や資料などが郵便で送られてきて、達筆のお手紙が添えられていた。あまりにも達筆で、半分ほど読めない。今度、姉に読んでもらおう(笑)。
 今日の写真は、レッスン室での様子と子ども時代の表彰状。それからシューベルト時代に造られたというアンティークな家具。ウィーンから船便で送ったのだそうだ。これがすばらしい家具だった。上にはアウガルテンの陶器が飾ってあった。
 このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。


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posted by 伊熊よし子 at 18:42 | マイ・フェイバリット・ピアニスト

辻井伸行

 今年1月19日、辻井伸行がニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを行った。
 彼にとっては、すでに何度かこのステージに立っている、おなじみのホールとなった。
 当初は歴史と伝統に彩られたカーネギーホールの重みに、極度の緊張感が襲ってきたそうだが、いまは演奏するのが楽しくてたまらないようだ。
 今回もスタンディングオベーションとなり、大成功を博したが、その同じプログラムで現在日本ツアーを行っている。
 3月7日、サントリーホールのリサイタルを聴きに行った。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」からスタート。次いでリストの「巡礼の年第2年への追加 ヴェネツィアとナポリ」が登場。後半はラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「水の戯れ」、そして最後はカプースチンの「8つの演奏会用エチュード」が演奏された。
 辻井伸行の演奏は彼が17歳のころから聴き続けているが、今回は改めてその弱音の美しさと絶妙のペダリング、リズムとハーモニーのバランスに心が震えた。
 コロナ禍でコンサートがなくなった時期、辻井伸行は練習に没頭したという。レパートリーも増やし、以前弾いた作品も練り直し、さらに音の美しさに磨きをかけた。
 その成果がいま、カーネギーホールで大輪の花を咲かせ、日本ツアーで聴衆の心をとらえている。
 以前からカプースチンが大好きだと語っているが、まさにその作曲家と作品に対する熱き想いが結実し、サントリーホールを埋め尽くした聴衆の拍手喝采を呼び起こした。
 今日の写真はプログラムの表紙。また、近いうちにインタビューで会うことができれば、カプースチンへの思いを聞いてみたいと思う。

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posted by 伊熊よし子 at 23:34 | マイ・フェイバリット・ピアニスト

伊藤恵

  伊藤恵が、「春をはこぶコンサート ふたたび」のシリーズで、ベートーヴェンの「悲愴」「月光」「熱情」という3大ソナタを取り上げる(4月29日、紀尾井ホール)。
 その話を聞くため、マネジメント会社に出かけた。
 彼女は、こうしたいわゆる有名な作品を取り上げるコンサートは初めてだそうだが、いまベートーヴェンの作品と真摯に向き合っていると、「生きる意味とは」「人生とは」ということを深く考えさせられるという。
「ベートーヴェンのソナタを練習をしていると、写経をしている感覚に陥るのです」と語った。
 伊藤恵にはこれまで何度もインタビューをし、シューマン、シューベルト、そしてベートーヴェンのさまざまな話を聞いてきたが、今回はとりわけベートーヴェンへの熱い思いがビシビシと伝わってくるような語り口だった。
 プログラムは3大ソナタに加え、ソナタ第13番が挟み込まれ、最後は「告別」でフィナーレを迎えるという、ものすごくタフなプログラムだ。
「自分でもあきれるくらい。本当に過酷なプログラムを組んでしまったヮ」と苦笑していた。
 だが、ベートーヴェンに対するとてつもなく深い愛を聞き、演奏への期待が膨らんだ。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。
 私は以前シューベルトの演奏を聴いて、つい胸がいっぱいになり、涙がこぼれてしまった。そのまま変な顔をして楽屋を訪れたため、伊藤恵に「あらあ、涙流してくれたの。うれしい!」といわれてしまった。
 今回は、感銘を受けても、涙はこらえないとね。
  このインタビューは、ヤマハWEB「音遊人」に掲載される予定である。

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posted by 伊熊よし子 at 22:24 | マイ・フェイバリット・ピアニスト
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