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ユッセン兄弟

 2月13日のブログで紹介したユッセン兄弟のピアノ・デュオ・リサイタル。
 4月8日に浜離宮朝日ホールで開催され、聴きに行ってきた。
 プログラムは前半がモーツァルト、シューマン、ヴィトマン、後半がドビュッシー、ラフマニノフという構成。4手のための作品と2台ピアノの作品が組まれ、いずれも若々しく迫力に富み、冒頭からエネルギー全開だ。
 2013年に初来日したときから取材を続け、演奏を聴き続けているが、初めて会ったときは19歳と16歳だった。それがいまや30歳を超える人気デュオとなり、風格も増した。
 この日のアンコールは、バッハ「マタイ受難曲」よりアリアと、J.シュトラウス「こうもり」の2台ピアノ編。
 すべてが終わると、聴衆はスタンディングオベーションで演奏を称えた。
 「楽屋でのあいさつはご遠慮ください」とのことだったため、ふたりに会うことはできなかったが、すっかり成長して自信あふれるデュオを披露してくれたため、心のなかがほんのり温かくなった。
posted by 伊熊よし子 at 14:21 | クラシックを愛す

ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ

 いま、世界を魅了しているポーランド出身のカウンターテナー、ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキが来日している。昨日はインタビューを行い、その素顔に迫った。
 オルリンスキは16歳のときに自身の声を発見し、合唱団でバス・バリトンを担当していたが、バロック音楽を勉強しているときにカウンターテナーの声を出してみたら、これが非常に楽に音楽を表現できることを発見し、以来カウンターテナーの道を極めてきたという。
 事前にグルック「オルフェオとエウリディーチェ」や新譜「イフ・ミュージック…」(ワーナー)を聴いていたため、とてもスタイリッシュで話を聞きにくい人なのかなと思ったところ、まったく逆。
 最初からすごく友好的で親密的で雄弁。どんな質問にもことばを尽くして一生懸命答えてくれる。
 今回はピアノのミハウ・ビエルも一緒で、この人がまたすごくよく話してくれる。
 新譜のパーセルやヘンデルに関して聞いたが、私は以前チェンバロを弾いていた時期にヨハン・ヨゼフ・フックスの作品に出会って魅了され、フックスの研究をしていたことがある。今回のアルバムには「あなたを愛するのは天のためではなく」というアリアが収録されていて、これがすばらしい曲。その話をすると、ふたりがフックスの魅力について、嬉々として語ってくれた。
 4月10日には東京藝術劇場でリサイタルが開催される。ものすごく楽しみである。
 このインタビューは「CDジャーナル」に掲載されることになっている。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。素顔のふたりは、とてもリラックスした雰囲気でしょ。

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posted by 伊熊よし子 at 11:15 | クラシックを愛す

樋口あゆ子

 ピアニストの樋口あゆ子が、日本楽壇デビュー30周年を記念し、5月24日(14時開演)に浜離宮朝日ホールでコンサートを開く。 
 その話を聞きに、音楽之友社まで出かけた。
 今回のプログラムは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。共演は彼女が信頼している岩村力指揮東京シティ・フィルである。コンチェルトの前に、モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲が演奏される。
 その2曲のコンチェルトに対する思い出と、選曲の理由、そして指揮者とオーケストラ、残響が大好きだというホールに関して、思いっきり語っていただいた。
 特筆すべきは使用楽器で、ルービンシュタインやホロヴィッツの演奏に貸し出していたという、名器ヴィンテージスタインウェイCD368を演奏すること。まさにニューヨークのピアノ界の黄金時代を彩っていたピアノで、現在はタカギクラヴィアが所有し、114年のときを経てすばらしい音が蘇るという。
 樋口あゆ子が2011年に録音した「ラフマニノフ、ガーシュウィン、ベトナム民謡」(コロムビア)のCDのライナーノーツを担当したが、ご本人がそのCDを持参してきてくれ、なんともなつかしい気持ちになった。
 このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。イタリア製だという深紅のワンピースがとても似合っていた。こういう赤は、やはりイタリアの色で、情熱と陽光と乾いた空気を連想させる。

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posted by 伊熊よし子 at 21:42 | クラシックを愛す
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