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荘村清志

 ギタリストの荘村清志が、「喜寿&デビュー55周年記念」と題したリサイタルを11月16日に浜離宮朝日ホールで開く。
 これまでの歩みをたどる選曲で、長年弾き込んできた愛奏曲がずらりと並んでいる。
 その話を聞くために、インタビューに出かけた。 
 荘村さんと話すと、いつも話題が広がっていき、スペイン留学時代のこと、イエペスの教え、武満徹の想い出、趣味のテニスから映画まで、あらゆることが次々に出てくる。
 「80歳までは弾きたいと思っていますが、とにかく健康第一。おいしいものを食べる、うまい酒を飲む、定期的に運動することも欠かさないですね。やはりからだが資本ですからね」
 このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 今日の写真は、ギターとともに撮ったものと、マネージャーH氏とのツーショット。

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posted by 伊熊よし子 at 21:26 | クラシックを愛す

ハンガリー・ブダペスト交響楽団

 6月20日から7月6日まで、全国で13公演が組まれたハンガリー・ブダペスト交響楽団の日本ツアー。
 指揮はハンガリーにゆかりのある小林研一郎。プログラムはÀプロがロッシーニのロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲、リストのピアノ協奏曲第1番、チャイコフスキーの交響曲第4番。Bプロはチャイコフスキーの交響曲が第5番に代わり、Cプロはドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」に代わり、Ⅾプロはセビリアがブラームスの「ハンガリー舞曲第1番」になり、最後もブラームスの交響曲第2番となる。
 ソリストとして、ピアニストの亀井聖矢が加わった。
 このツアー、ほとんど休みなく移動してコンサート、コンサートと続き、全員が疲労困憊のはずなのに、私が聴いた7月2日のサントリーホールの演奏は、まさにエネルギーが満ちあふれ、コバケンさんの熱きタクトにオーケストラが全身全霊を傾けて呼応し、最後はスタンディングオベーションで会場は熱気に包まれた。
 以前、コバケンさんのインタビューで聞いた話だが、このオーケストラは彼が50年前に第1回ブダペスト国際指揮者コンクールで優勝したときに演奏した記念すべきオケ。もちろんメンバーは変化しているが、その記憶は指揮者にもオーケストラにも深く刻み込まれている。
 それゆえ、今回はそのときに演奏した「セビリアの理髪師」序曲で幕が開いた。
 この日は、そんな歴史的な瞬間の再演に立ち会えたような思いを抱き、感慨深かった。
 それにしても、短期間で13公演とはハードなスケジュールである。

posted by 伊熊よし子 at 22:12 | クラシックを愛す

英国ロイヤル・オペラ

 ヴェルディの「リゴレット」は、すばらしいアリアの数々が全編にちりばめられている印象的なオペラである。
 かなり前のことになるが、アレーナ・ディ・ヴェローナでレオ・ヌッチのリゴレットを聴き、当たり役といわれるそのタイトルロールを役者のような演技力と、広大なアレーナの隅々まで響く歌声で聴かせた歌唱に心を打たれた。
 さて、6月から7月にかけて来日した英国ロイヤル・オペラは、この「リゴレット」とプッチーニの「トゥーランドット」というプログラム。6月28日(NHKホール)は「リゴレット」。アントニオ・パッパーノの指揮、ハヴィエル・カマレナのマントヴァ公爵、エティエンヌ・デュピュイのリゴレット、ネイディーン・シエラのジルダという、いまロイヤル・オペラが誇る布陣である。
 三者三葉の個性と実力を発揮し、パッパーノがロイヤル・オペラハウス管弦楽団、合唱団とともに歌手を盛り立て、オープニングからフィナーレまで一瞬たりとも弛緩せず、緊迫感あふれる舞台となった。
 とりわけ上質で説得力のある歌声を披露したのは、ジルダ役のネイディーン・シエラ。美しく凛とした浸透力のある高音が特徴で、アリアも重唱も輝きを放っていた。
 休憩をはさみ3時間近い舞台だったが、帰路に着く間、さまざまなアリアが脳裏に蘇り、口ずさみながら歩いている自分に気づいた。幸せな瞬間である。
  この公演評は、「公明新聞」に書く予定になっている。
posted by 伊熊よし子 at 23:58 | クラシックを愛す
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