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篠崎史紀

 「音楽の友」で連載している「マリアージュなこの1本」には、さまざまなアーティストが登場する。
  今回は、NHK交響楽団の第1コンサートマスターで、ソロ、室内楽、後進の指導と幅広い活動を展開している篠崎史紀にインタビューを行った。
  場所は西麻布のBAR。隠れ家のようなところで、撮影と取材を行い、いまはあまり飲まないという彼のために、ノンアルコールの1杯が用意された。
  この企画は、「お酒と音楽の美味しいおはなし」という内容で、アーティストにお酒にまつわることを聞くのはもちろんだが、その人のこれまでの歩みも語ってもらう。
  みなさん、とても雄弁に話してくれ、今回の篠崎さん(愛称MARO)も、楽しい話をたくさんしてくれた。
  今日の写真は、ウィーンで購入したという民族衣裳的なジャケットを着用したMAROさん。真っ赤な色合いで、なかなか日本人の男性では着こなしが難しいが、体格のいいMAROさんにはよく似合う。
「私はね、からだが大きいので、向こうのサイズが合うんですよ」
  ウィーンに留学していたころから、こうした洋服を愛しているという。
  実は、私もザルツブルクで似たようなデザインのジャケットを買い、愛用している。もちろん、私の場合はモスグリーンだが…。

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  今回は、使用ヴァイオリンも見せていただいたが、これが実に個性的。ヴァイオリンの緒止板の部分に蒔絵が施されているのである。MAROさんはとてもお洒落で、時計から万年筆までさまざまな物にこだわり、職人の作った物を愛しているという。
  この楽器の蒔絵も非常に凝った造りで、いわゆる職人芸。美しい鳳凰が描かれている。海外の演奏家が羨むそうだ。

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posted by 伊熊よし子 at 22:31 | クラシックを愛す

国際音楽祭NIPPON2020

  ヴァイオリニストの諏訪内晶子が芸術監督を務める「国際音楽祭NIPPON2020」が始まった。
  今年は2月14日から3月15日まで、室内楽やオーケストラのコンサート、ミュージアム・コンサート、公開マスタークラスなど、さまざまな内容が盛り込まれている。
  昨日は、そのオープニングのコンサート、諏訪内晶子&二コラ・アンゲリッシュのデュオ・リサイタルが東京オペラシティ コンサートホールで行われた。
  今年はベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤーゆえ、ベートーヴェンのプログラムが多く組まれているが、このデュオ・リサイタルもオール・ベートーヴェン・プログラム。
  前半はヴァイオリン・ソナタ第5番「春」と第7番、後半に第9番「クロイツェル」が組まれた。
  諏訪内晶子の使用楽器は、1714年製ストラディヴァリウス「ドルフィン」。昨日の演奏では、この名器がすばらしい音色を響かせ、ホールの隅々まで濃厚で情熱的で雄弁な音が響き渡った。
  とりわけ「クロイツェル」が印象的。諏訪内は終始、自由闊達に自己の音楽を奏でていく。一方、アンゲリッシュは以前から真の名手だと思っているが、諏訪内の美音にピタリと寄り添い、かなり音を抑制してヴァイオリンを引き立て、自己を主張するよりも伴奏者に徹していた。
  ベートーヴェン・イヤーには、これからもっともっと多くのベートーヴェンが登場してくるだろう。
  諏訪内&アンゲリッシュのお互いの呼吸を呑み込んだデュオは、その先駆けとして、ベートーヴェンの作品の偉大さを知らしめた。やはり「クロイツェル」はすごい作品である。ベートーヴェンのさまざまな感情が投影され、それを描き出すふたりの熱き演奏に作品の内奥に引き込まれた。
  今日の写真は、音楽祭のプログラムの表紙。

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posted by 伊熊よし子 at 23:38 | クラシックを愛す

阪田知樹

  いま、「音楽の友」3月号(2月18日発売)の「若手ピアニスト特集」のインタビューを行っている。
  かなり人数が多く、新年が明けてから何人ものピアニストに話を聞いている。
  それぞれとても話が興味深く、おもしろいページになりそうだ。
  先日は、久しぶりに阪田知樹に会い、話が弾んだ。
  彼とは初めて会ったときから、話題が尽きない。ひとつの話題から次々に派生していき、いつのまにかとんでもない方向に話が広がってしまう。
  でも、それがすべて彼の音楽に通じているため、聞き逃せないことばかり。
  今回会ったら、阪田知樹はジャケットの下に鮮やかな色彩のシャツを着ていた。
「そのシャツ、すごくいい色合いねえ」というと、「僕は手が長いため、日本の製品より海外で買ったものの方がサイズが合うんですよ。これ、ピカソみたいっていわれるんですよ」と笑っていた。
  彼は指も長い。そこで今日の写真は、リストを弾いているという話のときにパッと撮った1枚。
  話の内容は記事にしっかり書くつもりだが、なにしろいろんな話題が出たため、文字数に合わせてどこにフォーカスするべきか、悩んでしまうなあ(笑)。
  この特集は、新しい声、ピアニストがいま考えている最新的な状況に焦点を絞り込み、ひとつのテーマに集約することになっている。
  さて、まだまだ多くの人に会い、話を聞き、月末までになんとかすべてまとめなくてはならない。
  来週から、もうねじり鉢巻きになりそうだワ。

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posted by 伊熊よし子 at 23:31 | クラシックを愛す
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