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イーヴォ・ポゴレリッチ

 今年も、年頭から来日アーティストのコンサートが続いている。
 先日はイーヴォ・ポゴレリッチにインタビューを行い、久しぶりにショパンの作品やラフマニノフ・イヤーについて、さまざまな話を聞くことができた。
 彼はいつも事前にインタビュー内容の提示を求める。
 今回も時間が限られていたため、提示した5項目に関して、無駄なく時間を有効に使い、インタビューを進めた。
 今日は、彼のリサイタルが19時からサントリーホールで開催される。
 プログラムはオール・ショパンで、後期の作品が中心。その選曲に関してもゆったりとした口調で話してくれた。
 さて、どんな演奏が待っているだろうか。
 このインタビューは、「音楽の友」に書く予定になっている。
 今日の写真は、インタビュー中のワンショット。ちょっと風邪気味のようで、寒そうだった。
 でも、「東京はいい天気で、気分が晴れやかになるよね」といっていた。体調がよくなるといいんだけど…。

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posted by 伊熊よし子 at 13:55 | クラシックを愛す

辻彩奈

 次回の「音楽の友」の「マリアージュなこの1本」のゲストは、ヴァイオリニストの辻彩奈である。
 彼女の行きつけのお店は、永福町の駅から2分ほどのイタリアン「MASSIMOTTAVIO マッシモタヴィオ」。恩師の原田幸一郎の娘さんのご主人がオーナーシェフを務めるイタリアンで、ランチからディナーまで予約が取れないほどの人気店だ。
 このマッシモさんが陽気でユーモアたっぷりで、実に楽しい人。取材の間、辻彩奈は笑いっぱなしだった。
 辻彩奈はいまコロナ禍でなかなかフランスでレッスンが受けられず、オンラインで行っているそうだが、「早く対面のレッスンをしたい」と切望していた。
 彼女の演奏はデビュー時から聴き続けているが、フランスに行ってから、より自由に、より豊かにうたい、目指す方向が明確になってきたように思う。
「アルゲリッチとの共演がものすごく印象深く、こんなに自由に弾いていいんだと改めて知らされた思いです」と語っている。
 そんな近況を記事で紹介したい。
 今日の写真は、マッシモさんとのツーショットと、インタビューに応えるところ、そして生ハムとルッコラが盛りだくさんのお店自慢のピッツァ。この下にモッツァレラチーズとトマトが隠れている。

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posted by 伊熊よし子 at 22:18 | クラシックを愛す

レイ・チェン

 今日はオーストラリア大使館で、ヴァイオリニストのレイ・チェンの記者懇親会が開かれた。
 レイ・チェンは台湾生まれのオーストラリア育ち。大使館の懇親会では演奏とトークが行われ、レイ・チェンは近年新たに弾くようになった楽器、1714年製ストラディヴァリウス「ドルフィン」を手に、J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」第3番のプレリュードと、オーストラリアの第2国歌とも呼ばれて親しまれている「ワルチング・マチルダ」を演奏した。
 今回の来日公演に当たり、チラシに文章を寄せた。それを下記に貼り付けたいと思う。今日の写真は、懇親会のときの様子。コンサートは11月30日(水)19時、東京オペラシティコンサートホール。


[レイ・チェンの魅力のすべてが開花するバラエティに富んだプログラム]


 いま、もっとも勢いのあるヴァイオリニストのひとり、レイ・チェンは幅広いレパートリーを備えているが、ひとつの作品と対峙するとき、膨大な練習量と時間をかける。

「モーツァルトのひとつのカデンツァには50時間くらいかけ、じっくりモーツァルトと向き合い、その内面の暗い部分が理解できたときにカデンツァが頭に浮かびます。いずれの作品も、作曲家の魂に分け入るように奥深く入り込まないと、その真意は理解できません」

 レイ・チェンはクリストフ・エッシェンバッハをはじめとする偉大な指揮者との共演も多く、ブルッフのコンチェルトなどを得意とするが、ベルリン・フィルのメンバーと結成したメイド・イン・ベルリン(弦楽四重奏団)とも「月の光」をはじめとする名曲を録音。名曲が新たな光を放って耳に心地よく浸透してくる。

バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》も愛奏曲で、「バッハの無伴奏作品は、僕にとっては特別な曲です」と語っている。20179月の来日時にはバッハ《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ》全6曲を演奏したが、全編に力強く豊穣な歌が奏でられ、長大で厳格な孤独の旅が終わると、音楽が自由に天空に舞い上がっていくようだった。

今回のプログラムはベートーヴェンのソナタ第8番で幕開け。軽妙洒脱で独創性に富むソナタは、聴き手をレイ・チェンの弦の世界へと即座にいざなう。ストラヴィンスキーの《妖精の口づけより《ディヴェルティメント》は、録音も行っている得意とする作品だ。

バッハ《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番》の前奏曲は快活で無窮動的な曲で、長く変化に富む。ルールは牧歌的な舞曲。有名なロンド形式による軽快なガヴォットは、単独で演奏される機会が多い。メヌエットTとメヌエットUは優雅な雰囲気をたたえている。ブレーはコミカルな曲想。ジーグは楽しく軽快な曲。各曲でレイ・チェンの伝統的な奏法と表現が遺憾なく発揮される。

そしていよいよロマの旋律を使用した情熱的で軽快な音楽世界へと飛翔する。ブラームスの《ハンガリー舞曲》では、レイ・チェンの卓越したリズム表現と明朗闊達な響きが堪能でき、心が浮き立つ。最後に登場するサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」は、レイ・チェンの真骨頂を表すもので、世界中で演奏している自家薬籠中の作品。聴き手の心は限りなく高揚し、至福の時が味わえるに違いない。


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posted by 伊熊よし子 at 22:45 | クラシックを愛す
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