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西澤安澄

 スペイン好きの私が、今日はすばらしいピアニストにインタビューすることができた。
 パリとジュネーブで研鑽を積んだ後、ファリャの研究のためにマドリッドに拠点を移し、のちにグラナダに移り住んだというピアニストの西澤安澄である。
 彼女はスペイン王立アカデミー(カディス)外国人会員であり、2022年にはファリャを中心とした欧州ラテン音楽の研究と普及を目的に、日本ファリャ友の会を創立し、会長を務めている。
 6月29日にはヤマハ銀座コンサートサロンで「スペイン、その情熱の正体」と題したコンサートを予定し、ファリャやバッハ、ドビュッシー、ラヴェル、ソレールの作品をプログラムに組んでいる。
 このコンサートではトークも披露し、音楽評論家の真嶋雄大がお話しで加わる。その真嶋さんが、今日のインタビューにも同席してくれた。
 このインタビューは次号の「音楽の友」に掲載されることになっている。
 最初からスペイン好きの私の心が高揚するような話題が次から次へと出て、幅広い話に胸がときめく。
「ああ、またスペインに行きたい」という思いがずっと胸の奥に宿り、西澤さんからいただいたさまざまな資料に目を通しながら、かの地へと思いは飛んでいく。
 グラナダにはファリャの住んだ家が残っていてその話になったり、私が大好きな詩人ガルシア・ロルカの話になったり、スペイン料理のおいしさや、スペインの歴史、ファリャの生地カディスのすばらしさなども聞き、もう時間がいくらあっても足りないくらい話が聞きたいという感じだった。
 最近はあまりスペインの話をする機会がなかったため、今日は心身ともにスペイン漬けになり、有意義な一日となった。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。「また、お話ししたい」といわれ、「こちらこそ、ぜひ!」といって取材は終わった。西澤安澄のファリャ愛が伝わるべくいい記事が書けよう、頑張ります!

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posted by 伊熊よし子 at 22:20 | クラシックを愛す

ミュンヘン・フィル

 あふれんばかりの才能に触れると、こちらまで心が高揚し、元気をもらえる。
 昨日はサントリーホールにミュンヘン・フィルの来日公演を聴きに行った。
 プログラムはモーツァルト:オペラ「後宮からの誘拐」序曲、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、マーラー:交響曲第1番「巨人」という構成だ。
 指揮は、今年9月に同オーケストラの首席指揮者のポストに就任予定の1989年テルアビブ生まれのラハフ・シャニ。ピアノのソリストはチョ・ソンジンである。
 オープニングの序曲からシャニの明快な指揮が全開。コンサートマスターは2022年からこのポジションについている青木尚佳で、すでに何度も共演しているからか、呼吸を呑み込んでいる感じだ。
 ベートーヴェンのピアノ協奏曲のソリストを務めたチョ・ソンジンは、聴くたびにその才能が大きく開花していくようで、たのもしい限り。今回も特有の美音が遺憾なく発揮され、とりわけ緩徐楽章が美しかった。
 チョ・ソンジンのピアノは、ショパン・コンクール優勝以前から聴いているが、からだのどこにも余分な力の入らない、完全に脱力ができている奏法で、その自然なからだの使い方が美音を生み出す。
 ピアニストとしても活動しているラハフ・シャニのサポートもすばらしく、チョ・ソンジンの弱音を際立たせるよう、オーケストラのコントロールがこまやかで、ピアニストはさぞ弾きやすいだろうなあと思わせるほど細部まで配慮された指揮だった。
 後半のマーラーは、ミュンヘン・フィルの各セクションの底力が発揮されるもので、弦は流麗、木管はのびやか、金管と打楽器はエネルギッシュ。シャニは2013年にマーラー・コンクールで優勝しているからか、この作品には自信がみなぎっていた。しかも、彼はすべて暗譜で、以前聴いたクラウス・マケラと同様に、両手とからだ全体を使ってオーケストラと一体化して指揮する。指揮棒は持たず、指揮台の上であたかも踊っているようだ。
 ラハフ・シャニ、チョ・ソンジン、青木尚佳と、いずれもいまや豊かな才能を思う存分に発揮しているアーティストの演奏に触れ、心が豊かになった。
 アンコールはチョ・ソンジンのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章、オーケストラはシューベルト(シャニ版):軍隊行進曲。
 すべての演奏が終わったときだけ、写真撮影が可能だったため、1枚パチリ。この日は、NHKの収録が入っていた。

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posted by 伊熊よし子 at 21:55 | クラシックを愛す

鈴木優人

 「音楽の友」の取材で、鈴木優人のインタヴューを行った。
 彼には何度か取材を続けているが、いつも幅広い話題があり、にこやかに対応してくれる。
 今回は音楽家の自画像というようなテーマで、いま鈴木優人が挑戦していること、今後の課題、音楽祭での現状などを中心に話を伺った。
 ただし、話題はどんどんふくらんで多岐に亙り、人生論のような様相を呈し、それがとても興味深かった。
 優人さんは昔から苦手とすることがいくつかあり、それを克服していく過程がおもしろかった。
 人間関係に関しても、大いに参考になることばやそれに対する姿勢を伺うことができ、「なるほどねえ」と思うことが多く、編集者のKさんと、「この面をクローズアップしよう」ということになった。
 今日の写真は、音楽之友社の会議室の外にある花壇の一角で。パッとすわって「こんなのどお?」とポーズをとってくれ、ふだんはみんなが立っているのに、これは珍しいポーズだ。

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posted by 伊熊よし子 at 23:37 | クラシックを愛す
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