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クラウス・マケラ

 11月17日、サントリーホールにクラウス・マケラ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を聴きに行った。
 プログラムは前半がアレクサンドル・カントロフをソリストに迎えたブラームスのピアノ協奏曲第1番で、後半がバルトークの「管弦楽のための協奏曲」という構成だ。
 先日のブログに綴ったように、カントロフの演奏はとても楽しみにしていたもので、彼が語っていたようにマケラの指揮とピアノは呼吸がピッタリ。コンセルトヘボウ管の各楽器の名手ぞろいの好サポートもあり、このブラームスは聴きごたえのある上質な演奏だった。
 一方、バルトークもコンセルトヘボウ管の底力が発揮されたもので、マケラのいまにも踊り出しそうな指揮姿が聴き手の心をも高揚させた。
 翌日18日の午後、その日のリハーサル前に、マケラの記者会見が行われた。KAJIMOTOの梶本社長とオーケストラの事務局長ドミニク・ヴィンターリンクも出席し、今回の日本公演についてそれぞれが話し、質疑応答も行われた。マケラは2027年にはコンセルトヘボウ管の首席指揮者に就任することが決まっているため、それに関しても同オーケストラとの今後の抱負を語った。マケラはその年にシカゴ交響楽団の音楽監督に就任することも決定している。
 今回のコンサートに関して、記者会見については、KAJIMOTOのHPに記事を書くことになっている。
 今日の写真は、記者会見のマケラと、日本公演がすべてルドアウトになったため、そのポスターにサインをする様子。

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posted by 伊熊よし子 at 21:56 | クラシックを愛す

アレクセイ・シチェフ

 リストがこよなく愛したといわれ、1852年にドイツ・バイロイトでピアノ製造が始まったシュタイングレーバーのピアノ。昔もいまも手作業で製造が行われ、唯一無二の音を作り上げているとされる。
 そのシュタイングレーバーのピアノを使用して、アレクセイ・シチェフがリサイタルを行うことになった。
 2026年2月5日、東京文化会館小ホールにおいて、ベートーヴェン「ワルトシュタイン」、リスト「ハンガリー狂詩曲第12番」、「タランテラ」「ラ・カンパネッラ」、ドビュッシー「花火」、プロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第7番」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」というプログラム構成である。
 シチェフはモスクワ音楽院で学び、ドイツ・ワイマール、イタリア・パルマ、そしてグロタマールのリスト国際ピアノ・コンクールにおいて優勝したピアニスト。シュタイングレーバーのピアノが待望の日本デビューを果たすことになり、その大切な役割を果たすことになった。
 先日、その話を聞きにピアノの日本代理店に出向き、いろんなことを聞くことができた。
 この楽器との出会い、その特質、プログラム構成、リストについて、今後の抱負などを聞き、展示してあるシュタイングレーバーの音も少しだけ聴くことができた。リサイタルで演奏される楽器は、いま成田空港に届き、これからさまざまな検査を経てお店に届くそうだ。
 このインタビューは次号の「音楽の友」に書く予定である。
 今日の写真は、お店にあるシュタイングレーバーのピアノとアレクセイ・シチェフ。
 
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posted by 伊熊よし子 at 21:30 | クラシックを愛す

ボーダン・ルーツ&田村響

 11月8日、王子ホールでボーダン・ルーツと田村響のデュオ・リサイタルが開かれた。
 ボーダン・ルーツは、2004年ウクライナ生まれのヴァイオリニスト。現在はウィーン市立音楽芸術大学で学んでいる。2023年に、18歳でロン=ティボー国際コンクールで第1位を獲得した。
 今回は初来日で、2007年にロン=ティボー・コンクールで優勝した田村響とともに、バッハとイザイの無伴奏作品(ボーダンのみ)、グリーグ、ラヴェルのソナタ、サン=サーンスのワルツ形式の練習曲を演奏した。
 使用楽器はRカルロ・アントニオ・テストーレを貸与されている。
 演奏は完全暗譜、冒頭から集中力と緊迫感に満ちた演奏だったが、とても自然体で、すべての作品が完全に手の内に入っている安定感があり、21歳とは思えない堂々とした演奏だった。
 ピアノの田村響も、より成熟したピアニズムを披露し、両者の呼吸もピタリ。とりわけラヴェルのソナタが聴きごたえ十分、粋で洒脱で色彩感あふれるデュオだった。
 私はグリーグのヴァイオリン・ソナタ第3番を聴くと、以前訪れたノルウェーのロストフ―スにあるグリーグの作曲小屋が脳裏に浮かんでくる。今回もあの幻想的なフィヨルドが思い出され、しばし心はロストフ―スに飛翔した。
 ボーダン・ルーツの演奏は、だいぶ前の初来日時に聴いたダニエル・ロザコヴィッチの演奏以来の若き才能に触れた思いがした。これからいかようにも変容する可能性を秘め、将来が楽しみな逸材だ。
 今回はリサイタル後の食事会にも招かれ、いろんなことを聞くことができた。田村響ともひさしぶりに会い、現在の様子を聞くことができた。
 今日の写真は、終演後のサイン会と、食事会のふたり。もっているのは生ガキだ。

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posted by 伊熊よし子 at 22:21 | クラシックを愛す
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