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小林愛実

 先日、「CDジャーナル」でインタビューした小林愛実の記事が、WEBで公開された。
 ぜひ、読んでくださいね。



posted by 伊熊よし子 at 17:17 | アーティスト・クローズアップ

ジュスタン・テイラー

 チェンバロ好きの私が、今夜は真にすばらしい才能に触れたため、いまはあったかい気持ちでいっぱいである。
 フランスの若手チェンバリスト、ジュスタン・テイラーは、2015年に23歳の若さでブルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門で優勝し、17年にもロワール国際古楽コンクールの覇者となっている。
  ジュスタン・テイラーは、コロナ禍で昨年の公演が延期していたが、ようやく今年の1月に開催の運びとなった。彼は12月21日にフランスを出発して来日し、隔離期間を経て日本デビュー公演にこぎつけた。
  今日は王子ホールでJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」の演奏が行われたわけだが、これがもうすこぶる上質で躍動感に満ちたみずみずしい演奏。これまでチェンバロやピアノで数えきれないほど「ゴルトベルク変奏曲」を聴いてきたが、そのどれとも異なる生き生きとした個性的な演奏で、深い感銘を受けた。
  とりわけ2段チェンバロの上下の鍵盤の使い分け、リュートストップの使用法が考えられており、さらに装飾音の取り入れ方が絶妙。すべてが自然で、流れる水のごとし。
  もっとも心に響いたのは最後のアリア。いつもこのアリアが現れると、「ああ、これで長い旅が終わる」と思い、さらに旅は続くという感覚にとらわれるのだが、テイラーのアリアは、まったく様相が異なっていた。
  彼は繰り返しの部分を上の鍵盤で奏で、まったく装飾音を入れず、素のままの音楽で勝負したのである。
  やがて上下の鍵盤で装飾音が登場したが、そのコントラストの見事さ。あまりにも美しく上質な響きで、終わるまでドキドキしてしまった。
  この公演評は、「公明新聞」に書く予定である。
  今日の写真は、プログラムの表紙。すぐにまた来日してほしいと、強く願わずにはいられない。

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posted by 伊熊よし子 at 22:46 | アーティスト・クローズアップ

ヴィキングル・オラフソン

  いま、世界がもっとも熱い視線を送っているピアニストが、ヴィキングル・オラフソンではないだろうか。
  数年前、突如すい星のごとくアイスランドから国際舞台へと飛翔したヴィキングルは、いまや各地のピアノ・ファンをとりこにしている。
 来日のたびに演奏を聴いてきたが、この12月にヴァイオリンの庄司紗矢香とのデュオで再び来日し、コロナ禍の2週間滞在を経て、リサイタルにこぎつけた。
  12月23日には今回の日本ツアーの最終日をサントリーホールで迎えたが、J.S.バッハのヴァイオリン・ソナタ第5番、バルトークのヴァイオリン・ソナタ第1番、プロコフィエフの「5つのメロディ」、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番というこだわりのプログラムで底力を発揮。庄司紗矢香との絶妙の息の合わせ方に、両者の絆の深さを感じさせた。
  先週の土曜日には、ヴィキングルにインタビューすることができた。このインタビューは、「音楽の友」の3月号に掲載される予定である。
  以前、「ぶらあぼ」でメール・インタビューを行ったときにも、実にていねいな答えを戻してくれたが、今回の対面インタビューでは、より率直に、かなり雄弁に、そして実に楽しそうにインタビューに応じてくれた。
  ヴィキングルはその演奏と容貌から結構とんがった人だと想像しがちだが、素顔はまったく逆。おだやかで話好きで、礼儀正しく、にこやかである。
  日本にすごく惚れ込んでいて、毎年のように来日し、今回も2週間隔離もなんのその、「もっともっと日本が好きになったよ」とのこと。
  彼は音楽もそうだが、細かいところにこだわるタイプで、日本のお寿司のわさびの使い方などに言及。職人の手先にまで目を配り、その話に熱が入ることといったら…。
  リサイタルは集中力と緊迫感がみなぎるもので、すばらしい感動をもたらしてくれた。
  今日の写真は、インタビュー後の1枚。とてもスリムで、手と足がものすこく長い。もちろん指も長く、その美しい指から紡ぎ出される音は1音1音がとてもクリアで、これまで聴いたことのないような個性的な響きを備えている。

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posted by 伊熊よし子 at 22:10 | アーティスト・クローズアップ
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