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古部賢一

 日本を代表するオーボエ奏者のひとり、古部賢一には、長年インタビューの機会がなかった。
 だが、なんと20年ぶりくらいに昨日会うことができた。
 「音楽の友」の次号の「マリアージュなこの1本」に出演してもらったからだ。
  このページは、アーティストがリラックスするときとか、演奏後などに「この1本」のお酒をたしなむというコンセプトで、インタビュー記事と写真で構成されている。
  これまではアーティストにおなじみのお店を紹介してもらい、編集者、カメラマン、私がそこに出向き、取材をするという形だった。
  ところが、古部さんは大の料理好き。というわけで、彼の自宅での取材となった次第である。
  これは初めての展開。彼は撮影のために腕をふるい、いろんなお料理を作って私たち取材班をもてなしてくれたのである。
  まだ雑誌が出版される前ゆえ、詳細は控えるが、そのお料理はどれも絶品。素材の味を生かした薄味で、とてもヘルシー。
  インタビューと撮影が終わって食事会となり、深夜までワイワイと楽しい雰囲気で美味なるお料理の数々をいただいた。
  演奏中ももちろん真剣な表情だが、調理をしている古部さんもまた真剣そのもの。
  インタビューでも幅広い話が飛び出したため、その雰囲気を伝えるべく、いい記事を書かなくてはならない。
  今日の写真は、カメラマンのヒダキトモコさんの要求に応えてポーズを取る料理中の古部さん。
  もう1枚は、肉料理にも魚料理にも合うと、最近ずっと愛飲しているというロゼワインと共に。表情がシブいよねえ、我ながらいい写真だ(笑)。

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posted by 伊熊よし子 at 23:26 | アーティスト・クローズアップ

ニュウニュウ

 若きピアニスト、ニュウニュウは会うたびに大きな成長を見せ、驚くばかりだ。
 私は11歳のころから取材を続けているが、2018年9月に新譜をリリースし、そのときに久しぶりに会ったら身長180センチを超える大人のピアニストになっていて、いやはや年月の経つのは早いとビックリ。
「久しぶりに来日したら、みんなに”背が伸びたねえ”といわれ、驚きの声ばかり。僕自身はちっとも変っていませんが、子どものころに会った人は僕を見てビックリするみたいですよ」
  今回は1年半ぶりだったため、そう驚きはしなかったが、もっとも変化していたのはインタビューに対する受け答えのすばらしさである。
  ニュウニュウはとても礼儀正しく、どんな質問にもことばを尽くしてしっかり答えてくれるが、今回はいずれも精神性の高さを示す適格な返答で、大きな成長を印象づけた。
  このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
  もっとも印象深かったのは、ごく幼いころから「神童」といわれ、世界各地で演奏してきたことに対する自分の気持ちを率直に表現したこと。
 「とても複雑な人生で、ことばでは表現できないほど難しいことがあり、辛かった」と話す。
  でも、いまは各地で演奏することにより、音楽で人々とのコミュニケーションがとれることに大きな意義を感じているそうだ。
  いろんなことを聞いたが、最後にいわれたひとことが、私の脳裏に深く刻まれることになった。
「デビュー以来、ずっと温かくサポートをしてくれて、本当に感謝しています。僕はデビュー10周年を超え、また新たなる10年、20年を見据え、前向きに生きていきたいと思っています。10年後、20年後もずっと応援してくださいね」
  いやあ、困った。20年後…、なんと返事をしたらいいのだろうか。仕事をしているのか、生きているのかもわからない(笑)。
  若いアーティストにこういわれちゃうと、返答に窮する。
  一応、「健康に気をつけ、頑張ってみます」と答えておいたが、こんなことをいわれたのは初めてゆえ、いまでもずっとそのことばが頭から離れない。
  今日の写真は、インタビュー中のニュウニュウ。う〜ん、印象に残る日だった。

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posted by 伊熊よし子 at 22:49 | アーティスト・クローズアップ

川口成彦

  今年から「音楽の友」で、「マリアージュなこの1本〜お酒と音楽の美味しいおはなし」という連載記事を担当している。
  これはアーティストの行きつけのお店で、好みのお酒を飲みながらインタビューに答えてもらい、撮影もするというページだ。
  これまで何人か行ってきたが、みなさん通常のインタビューとは異なり、とてもリラックスした雰囲気。もちろん、お酒の話だけではなく、そのアーティストのこれまでの歩みや近況、どんなときにお酒を飲むかということまで聞く。
  来月号はフォルテピアノ(ピアノ、チェンバロ)の川口成彦の登場で、五反田のBar Sherry Museumというお店で行った。このお店のオーナー、中瀬航也さんは、シェリーの本も出版されているほどの人物で、川口さんとも長いおつきあいとか。
  シェリー酒は、スペインのアンダルシア地方ヘレスとその周辺で造られる白ワインの一種。スペインが大好き、とりわけアンダルシアに目のない私は、とても興味深く話を聞いた。
  川口成彦の名は、2018年にワルシャワで開催された第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールにおいて第2位を獲得したことで、一躍広く知られるところとなった。
  今回は、フォルテピアノでショパンを弾く意味、フォルテピアノとの出合いからこれまでの活動、現在拠点にしているアムステルダムでの生活、レパートリーのこと、今後の抱負など、さまざまなことを聞いた。
  このインタビューは、2020年1月発売の「音楽の友」に掲載される予定である。
  今日の写真は、中瀬さんとシェリーの話を熱く語っている川口成彦。

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posted by 伊熊よし子 at 21:28 | アーティスト・クローズアップ
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