ブログ

ティボー・ガルシア

  2016年暮れに「レイエンダ〜伝説のギター」(ワーナー)で鮮烈になデビューを飾ったスペインの血を引くフランスのギタリスト、ティボー・ガルシアが6月14日に王子ホールで初来日公演を行う。
  昨日来日し、今日は早速インタビューに出かけた。  
  私はスペイン作品を収録したデビュー・アルバムを聴いたときから、ティボー・ガルシアの柔軟性に富む美しい響きに魅了され、第2弾の「バッハに捧げる」も何度聴いたかわからないほど。
  来日を強く希望し、ようやく初来日公演が決まったときは、本当にうれしかった。
  そして今日、ご本人に会って話を聞くことができた。私が無類のスペイン好きだと話すと、「ホント 、うれしいなあ」とにこやかな笑顔を見せ、それからインタビューはなごやかな雰囲気のなかで行われた。
  ガルシアは、どんな質問にも率直で雄弁で情熱的な答えを戻してくれ、ときにジョークをはさみ、居合わせた全員を笑わせる。
  子ども時代からのギターとのつきあい、両親のこと、21歳までに国際コンクールを6回受けてすべて優勝したときのこと、デビュー・アルバムが決まったときの喜び、コンクール優勝により学生から一気にプロのギタリストになったこと、世界各地を巡っている楽しさ、日本に来たくてたまらなかったこと、次なる録音計画に関してなど、めいっぱい話してくれた。
  もっとも印象的だったのは、ブログの写真を撮るときに、「ギターと一緒に撮りたいんだけど」というと、愛器を抱えていきなりつまびき出した。そのやわらかく情感にあふれ、心洗われるような音色は、ごく間近で聴くと、天上の音楽のよう。
  リサイタルが本当に待ち遠しい。
  今日のインタビューは、新潮社の「エンジン」に書く予定である。
  写真は、インタビューに答えるティボー・ガルシアと、演奏中のショット。彼の小指はものすごく長く、弦を押さえるのにとても便利だそうだ。写真で左手の小指をよく見てね。

y3314_R.JPG

y3315.JPG

y3316_R.JPG

posted by 伊熊よし子 at 22:46 | アーティスト・クローズアップ

ルシエンヌ

 トランペット界に輝かしい新星が登場した。1999年生まれのフランス人、ルシエンヌである。
 2014年にパリ国立高等音楽院に入学したが、クラシック部門とジャズ部門に同時入学を許された初の生徒となった。
 ルシエンヌはパリのクレドール・コンクール、モーリス・アンドレ青年コンクールの両方で優勝をげ、17年ワーナー・クラシックスと契約。「ザ・ヴォイス・オヴ・ザ・トランペット」と題するアルバムでCDデビューを果たしている(輸入盤)。
 そんな彼女が7月13日にリサイタルを行い(武蔵野市民文化会館 小ホール)、7月17日から28日まではパトリック・ハーン指揮オーケストラ・アンサンブル金沢、ピアノの辻井伸行との共演で全国ツアーを慣行する。プログラムは、辻井との共演でショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番、さらにハイドンのトランペット協奏曲が組まれている。
 ルシエンヌはキュートな笑顔の持ち主で、インタビューでは一生懸命トランペットの魅力について語り、作品論や辻井伸行との共演への期待、さらに子ども時代からの楽器とのつきあい、新譜のことまでことばを尽くして話してくれた。このインタビューは、いま出ている「ぶらあぼ」の4月号に掲載されている。
 なんでも、ステージではいつも裸足で演奏するそうで、「その方が倍音を感じやすいんです」という。記事にも綴ったが、ルシエンヌはアメリカのトランペット奏者でヴォーカリストのチェット・ベイカーを尊敬しているそうで、彼女の音色もうたうような響き。やわらかく、弱音を重視し、けっして声高に叫ぶような音楽ではない。
 7月の日本ツアーが楽しみである。
 今日の写真は、インタビュー後の1枚。この楽器は、コンクールの賞品としてプレゼントされたものだそうだ。

DSC_1516b_R.JPG

 
posted by 伊熊よし子 at 22:29 | アーティスト・クローズアップ

福間洸太朗

 ピアニストの福間洸太朗は、ベルリンを拠点に国内外で幅広い活躍をしている。
 以前、インタビューしたときは、フィギュアスケートのステファン・ランビエルと共演した話が興味深く、それをブログにアップしたら、さまざまな人からアプローチがあったとか。
 今回のインタビューは、ニューアルバム「France Romance」(ナクソス・ジャパン、4月17日発売)と、5月から6月にかけて行われる浮ケ谷孝夫指揮ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルトのジャパンツアーのソリストのひとりを務めることについて、話を聞いた。
 ブランデンブルグ国立管弦楽団フランクフルトとの共演では、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏する(5月28日佐賀、29日姫路、31日東京公演)。
 このインタビューは「CDジャーナル」に書く予定になっている。
 今回のアルバムは、パリ国立高等音楽院に留学していた時代から親しんできた、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ、サティ、プーランク、ワイセンベルク、ルノワールなどのフランス近現代作品。各曲にさまざまな思い出があり、その話が非常に興味深かった。
 もちろん、来日オーケストラと共演るするブラームスのコンチェルトについても、雄弁に語ってくれた。
 最近もフィギュアスケーターとの共演も重ねているが、新たに加わったのが、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール、マチュー・ガニオとの共演。これもまた、福間洸太朗のピアニストとしての世界を大きく広げる役目を担っているようだ。
 今日の写真は、インタビューに答える福間洸太朗。静かななかにも内なる情熱がふつふつと沸いてくるような、不思議な魅力を備えた人である。

y3216_R.JPG
posted by 伊熊よし子 at 23:21 | アーティスト・クローズアップ
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
検索ボックス