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正伝寺

 京都の洛北西賀茂の正伝寺は、広大な山と深い緑に包まれた、静けさあふれる禅寺。
 1979年12月、デヴィッド・ボウイが宝焼酎「純」のCMで撮影に訪れた場所として知られ、京都をこよなく愛したボウイが自身でこのお寺を撮影場所に希望したといわれる。
 ボウイはこの静寂を愛し、お庭を見ながら涙を流したとも伝えられている。
 確かにここには市内にはない静寂が存在し、山の空気が満ち、深呼吸するとからだ全体が癒されていくような感覚にとらわれる。
 正伝寺は訪れる人もそう多くなく、お庭をただ見つめ、しっと座っている。
 それだけで、自分の内面と対話でき、日常のストレスや煩雑さから解放され、無の状態になっていく。
 こんな静寂はそうそうない。
 今日の写真は、獅子の児渡し庭園を見ながら自分の内面と対話する私。デヴィッド・ボウイもここにすわったに違いない。
 遠くに見えるのは、比叡山である。

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posted by 伊熊よし子 at 22:35 | ゆったりまったり京都ぐらし

サルスベリ(百日紅)の街路樹

  京都の仕事部屋の前の通りは、そんなに長い通りではないのだが、サルスベリ(百日紅)の街路樹が植えられ、いまは真っ白な花がたくさん咲いていてとても上品で美しい。
  サルスベリといえば、ピンクの花を思い浮かべるが、ここはすべて白で統一されている。
  最近、京都は時折すごくはげしい雨に見舞われたり、強い風が吹いたりと天候不順で、観光客は大きな荷物をもって大変だ。
  そのなかで、この真っ白な花は人々の気持ちを和ませてくれる。
  真夏に咲くサルスベリは、猛暑に疲れたからだと心をやんわりと優しく包み込み、大きな癒しの効果を発揮してくれる。
  今日の写真は、暑さにめげず、健気に咲きほこるサルスベリ。

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posted by 伊熊よし子 at 12:31 | ゆったりまったり京都ぐらし

うどとセロリの山椒ちりめん和え

 京都には長年の歴史と伝統を誇る食材の老舗店が数多く存在する。
 今日は、そんな食材を利用したおばんざいを作ってみた。
 材料は、いま旬のうどとセロリ。
 まず、フライパンに山中油店の「京の九条葱の油」大さじ2を熱し、あく抜きをしたうど半本とセロリの茎と葉1本のそれぞれ斜め薄切りにしたものを炒め、「京佃煮舗やよい本店」のちりめん山椒大さじ3を最後に加えてざっくりと混ぜ、お醤油をひとたらしすれば出来上がり。
  これは白いごはんのおかずにもピッタリだが、お酒のあてにも最適。ついお箸が止まらなくなってしまう。
  おばんざいは、常備菜を意味する。こんな一品があれば、食卓にはちょっぴり豊かな雰囲気がただよう。

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posted by 伊熊よし子 at 14:41 | ゆったりまったり京都ぐらし
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