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セリーヌ・ディオン

 パリで開催されているオリンピック2024も、折り返し地点に入ったようだ。
 連日、熱戦が繰り広げられているが、いまだ私の脳裏に強い印象として刻み込まれているのは、開会式にセリーヌ・ディオンが熱唱した「愛の讃歌」である。
 彼女が難病と闘っているのは、よく知られていることだが、雨のなか美しいディオールの衣裳に身を包んだ彼女の歌声は、世界中の人々の心をとらえた。
 声量も、表現力も、歌唱力もすばらしく、圧倒的な「愛の讃歌」を披露した。
 なんでも、このディオールのドレスは、完成までに1000時間を要した、職人たちの力作だそうだ。
 やはり「歌の力」は人の心にまっすぐに届けられる。
 7月5日に東京オペラシティコンサートホールで聴いた、「タリス・スコラーズ」の結成50周年日本ツアーの歌声も深く心に響いたが、本当に人間の声が伝える音楽のすばらしさは、何物にも代えがたい。
 「愛の讃歌」は、ピアフでずっと聴いていたが、また新たな魅力に出会ったことに大いなる歓びを抱いている。
posted by 伊熊よし子 at 17:48 | 日々つづれ織り

トリオ・ヴァンダラー

 1987年、パリ国立高等音楽院の卒業生3人によって結成されたピアノ三重奏、トリオ・ヴァンダラーは、ミュンヘン国際コンクール、フィッシュオフ室内楽コンクール(アメリカ)で優勝し、以後世界中で活発な活動を展開している。
 彼らの新譜は、フランク&ヴィエルヌの「室内楽作品集」で、盟友の二コラ・アンゲリッシュに捧げられている。
 その前の録音は、シューマンの「ピアノと弦の室内楽作品集」(ともにキングインターナショナル)。
 来日中の彼らに、その話を聞くためにインタビューを行った。
 折しも、この日は電車の事故で遅延や運転中止に見舞われ、取材に訪れた私たちはバラバラに会場のホテル駆け付け、猛暑のなかホテルのカフェがいっぱいだったため、屋外のテーブルで話を聞くことになった。
 ただし、3人とも文句ひとついわず、われ先にと話したがる。すばらしい人たちである。
 2022年に亡くなった二コラ・アンゲリッシュの想い出や、彼の譜読みの速さ、すばらしい人間性にも話題が及び、とりわけヴァイオリンのジャン=マルク・ヴァイジャベディアンにとっては、「弟のような存在だった」という。
 フランク、ヴィエルヌ、そしてシューマンの作品についても聞き、今後の録音予定も話してもらった。
 このインタビューは、「intoxicate」に書く予定である。
 今日の写真は、インタビュー後の3人。左からピアノのヴァンサン・コック、中はチェロのラファエル・ピドゥ、右がヴァイオリンのヴァイジャベディアン。

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posted by 伊熊よし子 at 23:14 | 日々つづれ織り

スポーツ観戦

 コンサートから戻ったり、原稿の入稿が終わると、脳を休めるためにテレビでスポーツ観戦をする。
 いまはテニスのウィンブルドンが始まり、サッカーのユーロ24が準々決勝の真っただ中。いずれも時差により、夜半から明け方にかけて放映されるため、最近はずっと寝不足である。
 もちろん大切な試合は録画をしているが、スポーツはライヴではらはらどきどきしながら見なくては、おもしろくない。
 というわけで、ナマで見ることになるため、連日寝不足が続くというわけだ。
 今朝はユーロでスペインとドイツが対戦し、開催国であるドイツが姿を消すことになった。
 クロアチアのモドリッチが、「サッカーは残酷だ」と語っていたが、まさに1点勝負で明暗が決まり、それも土壇場でひっくり返されたりするのだから、負けた方はたまったものではない。
 私は1998年にフランス開催のワールドカップでフランス対クロアチア戦をナマで観戦し、いまでも記憶に残る貴重な経験をしたが、実際のスタジアムでのサポーターの熱気はことばにできないほど。芝の上を走り回る選手たちが、思ったより近くに見え、感動したものだ。でも、私は以前からゴールキーバー・フリーク。キーパーこそ、おもしろい。
 さて、今年の優勝はどこになるのだろうか。ウィンブルドンもいよいよ第2週に入るので見逃せない。またまた寝不足である。




posted by 伊熊よし子 at 15:09 | 日々つづれ織り
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