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カザルス弦楽四重奏団

 先日、とても眺望のいいホテルを知り、ぜひ私のブログで紹介したいと思った。
 ザ・ゲートホテル両国 by HULIC というのがそのホテルで、国技館のすぐ近くに位置している。
 この日は、スペインのカルテット、カザルス弦楽四重奏団のインタビューで、ヴァイオリンのアベル・トーマスとチェロのアルナウ・トーマスの兄弟に話を聞いた。
 彼らは結成25周年を迎え、J.S.バッハの「フーガの技法」を録音し(キングインターナショナル)、来日公演でもその大曲を披露した。
 インタビューでは、この作品を録音することになった経緯、バッハに対する熱き想い、4人の役割、25年を迎えてのカルテットの現在と未来、次なる録音計画などが話題となった。
 兄のアルナウと弟のアベルは7歳違いだそうで、最初にカルテットのヴァイオリンをだれにするかを考えていたとき、アベルはまだ16歳だったという。
「こんなガキを入れてもいいのかなと、当時は迷った」と、アルナウはジョークをいうように笑っていた。
 バッハの「フーガの技法」は使用楽器が指定されていないため、ピアノで弾いたり、さまざまな楽器で奏されるが、カザルス弦楽四重奏団の演奏は冒頭から緊迫感と集中力がただよい、4本の弦が最高の音を目指して突き進んでいく。
 今後は、ショスタコーヴィチに集中的に取り組みたいと語っていた。
 このインタビューは、次号の「intoxicate」に掲載される予定である。
 今日の写真は、トーマス兄弟。もう1枚は、ホテルのバルコニーからの眺め。このすぐ下に隅田川が流れている。

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posted by 伊熊よし子 at 23:01 | 日々つづれ織り

舘野泉

「音楽の友」の「マリアージュなこの1本」の今回の出演者は、館野泉。11月10日には、東京オペラシティコンサートホールで「米寿記念演奏会 館野泉バースデーコンサート」が予定されている。
 そのプログラムに関してなど、以前インタビューでじっくり話を聞いたため、今回は今後の予定や来期に向けての抱負などを中心に話を進めた。
 館野さんが指定したお店は、都立大学の駅の近くにある「Segodon」(旧店名さつまや都立大学)という、さつま揚げや焼酎のおいしいところ。ずらりと並んだおいしそうなお料理と焼酎に、館野さんは満面の笑顔。
「ここは偶然見つけたお店なんだけど、お料理もお酒もおいしくてね。自宅も近いし、すっかり気に入っちゃって…」
 こう語り、インタビューの口もなめらかだった。
 今日の写真は、館野さんとオーナーシェフ。もう1枚は、カウンターに並んでいたマトリョーシカ人形。ロシアのものしか知らなかったのだが、これはなんと西郷どんだそうだ。さすが、鹿児島料理のお店。見つけたときには笑ってしまった。一番小さいのはワンちゃんなの、かわいいよねえ。
  
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posted by 伊熊よし子 at 21:04 | 日々つづれ織り

ヴェロニカ・エーベルレ

 ドイツのヴァイオリニスト、ヴェロニカ・エーベルレは、17歳だった2006年にサー・サイモン・ラトルに認められ、ベルリン・フィルとともにベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏して広く知られるところとなった。
 そんな彼女が、2022年のデビュー録音に選んだのは、やはりベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。ラトル指揮ロンドン交響楽団との共演である(キングインターナショナル)。
 今回のカデンツァは、いま現代作曲家として、クラリネット奏者として注目を浴びているイェルク・ヴィトマンの書き下ろし。それは超絶技巧をちりばめ、ヴィトマンならではの創意工夫にあふれる、ベートーヴェンの新たな魅力を発見させてくれるカデンツァである。
 来日中のヴェロニカ・エーベルレに、その録音についてインタビューを行った。
 もちろんそのカデンツァに関してじっくり話してくれたが、これはエーベルレがヴィトマンに委嘱したものだそうだ。
 それからラトルとの出会い、ベルリン・フィルとの共演に関しても聞き、さらに今回のロンドン響とのレコ―ディンクがついても、実に楽しそうに、ことばを尽くして語ってくれた。
 彼女は和食が大好きで、「お寿司ではなく、断然おさしみ」と明言。いつも新鮮なおさしみを思いっきり堪能するという。
 このインタビューは、次号の「intoxicate」に書く予定である。
 今日の写真はインタビュー中の1枚。リハーサル後だったが、ほとんどノーメイクで、すべてが自然体。すごく好感のもてる人だった。両親は医師で、兄と弟、ご主人ともに音楽家だそうだ。

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posted by 伊熊よし子 at 17:08 | 日々つづれ織り
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