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コンサートが増えている

  12月に入り、コンサートの数が徐々にではあるが、増えている。
  先週は横山幸雄のベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴きに行ったが、7日は五嶋龍(ヴァイオリン)と鈴木隆太郎(ピアノ)のリサイタルがサントリホールで行われ、これはほぼ満席の状態だった。
  プログラムはドビュッシーのヴァイオリン・ソナタやブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番などが組まれていたが、開演前にアナウンスがあり、曲目がプラスされた。
  サラサーテの「イントロダクション&タランテラ」とエルンストの「夏の名残のバラ」だったが、五嶋龍はこれらの演奏を「コロナ禍における医療従事者に捧げる」と発表した。
  彼はずっとアメリカで生活しているから、こうした方法がごく自然にできる。
  五嶋龍の取材やインタビューは彼が10歳のころから続けているため、「大人になったなあ」と感じた。
  彼は終演後も、「今日で全国ツアーは終わりですが、こういう時期ですから、より心を込めて弾きました」とあいさつした。
  このコンサートレビューは「音楽の友」に書く予定になっている。

  次いで、8日は以前「音楽の友」でインタビューした、ピアノの高雄有希のリサイタルを聴きに東京文化会館小ホールに出かけた。
  こちらは、かなり客席のディスタンスがとられた形で、ゆったりと聴くことができた。
  プログラムは、高雄有希のこれまでの歩みを映し出す作品が組まれ、前半がブラームス、後半がラヴェル「ラ・ヴァルス」、プロコフィエフ「悪魔的暗示」、ストラヴィンスキー=アゴスティ―ニ「火の鳥」より3つの楽章。
  このリサイタルはプログラムにも原稿を寄せたが、高雄有希の多角的な面が表現されたもので、とりわけ「ラ・ヴァルス」が印象に残った。
  このようにナマの演奏を聴く機会が増え、うれしい限りだが、やはり人が大勢集まる場所に行くのは、一抹の不安がつきまとう。いつになったら、安心してコンサートホールに足を運べるようになるのだろうか。


posted by 伊熊よし子 at 23:01 | 日々つづれ織り

週刊朝日

  先日もブログに書いたが、「週刊朝日」の編集部のかたからお電話があり、「ベートーヴェン生誕250年の記事を書きたいからコメントを」といわれた。
  その記事が、今週発売号に掲載されている。
  《記念イヤーの「楽聖」CD販売ランキング》と題した記事で、見開き2ページである。
  私のコメントも3箇所ほどで採用されている。
   ランキングを見ると、福間洸太朗のピアノ・ソナタがトップで、辻井伸行のピアノ・ソナタが続く。交響曲ではテオドール・クルレンツィスが6位に入っている。ピアノ作品が多くランキングされ、交響曲ではカラヤンのCDもいくつか入っている。
  今年は世界中でベートーヴェンの演奏が組まれていたにもかかわらず、コロナ禍でほとんどがキャンセルとなってしまった。
  だが、年末に向けて少しずつコンサートが動き出し、今週の5日(圡)と6日(日)には東京文化会館大ホールで、横山幸雄のピアノ・ソナタ全曲演奏会が開かれる。
  このリサイタルは初期の作品を聴きに行く予定で、公演レビューは「音楽の友」に書くことになっている。
  さて、年末に向けて、ベートーヴェンの「第九」はどのようになるのだろうか。
  今日の写真は、「週刊朝日」の掲載ページ。

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posted by 伊熊よし子 at 17:05 | 日々つづれ織り

山宮るり子

  ハープの山宮るり子は、ハンブルク国立音楽演劇大学に留学し、私の大好きなハーピスト、グザヴィエ・ドゥ・メストレに師事している。
  メストレはクラス全員にコンクールを受けろ受けろといい、しかも優勝するまで続けさせたという。
  山宮るり子も毎年のようにコンクールに参加し、2009年には難関といわれるミュンヘン国際音楽コンクール・ハープ部門で第2位入賞を果たし、2011年にパリで開催されたリリー・ラスキーヌ国際ハープコンクールで優勝の栄冠に輝いた。
  帰国後は、ソロ、室内楽、オーケストラへの参加など、幅広い活動を展開している。
  そんな彼女が「プリエール―モルダウ」と題したアルバムをリリースした(オクタヴィア)。
  その話を聞きに、インタビューに出かけた。  
「プリエール」とは、フランス語で「祈り」を意味し、コロナ禍にあって「明るい未来を心から祈る」という意味でタイトルにしたのだという。
  このインタビューは、次号の「レコード芸術」に掲載される予定である。
  インタビューでは、ハープを始めたきっかけ、留学時代のこと、コンクールに関してなどさまざまな話題が出たが、メストレのレッスンの話がとてもおもしろく、それをことこまかく原稿に書き込んだ。
  11月8日には、トッパンホールでCDリリースを記念してリサイタルが行われる予定。
  最近は、少しずつ制限を設けながらもコンサートが開かれるようになっている。山宮るり子のリサイタルも無事に開催されることを「祈る」ばかりである。
  今日の写真はインタビュー中のワンショット。

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posted by 伊熊よし子 at 22:37 | 日々つづれ織り
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