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オヤマダアツシさん

  音楽ライターとして活躍したオヤマダアツシさんが、9月3日に亡くなった。
  いつも柔らかな笑顔を見せ、おだやかな物腰で、けっして激することがなかった。
  私はすぐに感情が顔に現れてしまうため、そんな平常心を保っているオヤマダさんがうらやましかった。
  数年前、長野市芸術館で半年に渡り、月に1度のペースで講演を行ったとき、次の講師がオヤマダさんだった。
  すると、彼は「伊熊さんの講義を聞いておきたくて…」といって、最終回にわざわざ長野まで足を運んでくれた。
  「そもそも会」というトークを中心とした会の第1回のゲストに呼ばれたときも、一番うしろの席にすわり、私のトークがすべて終わって質疑応答に移ったときに、質問をしてくれた。
  いつも彼に会うと、「伊熊さん、いまどんな物を書いているの?」とか「何か新しい計画を考えている?」などと聞いてくれ、私も同様のことを尋ね、いろんな話をした。
  イギリス音楽を中心にさまざまな音楽に造詣が深く、いろんなことを教えていただいた。それもごく自然にやんわりと、知識をひけらかすことなく、楽しそうに…。
  オヤマダさんは、早寝早起きがモットーだった。完全に夜型の私とはまったく異なり、「どうしたら朝からシャキッと仕事が始められるの?」と聞くと、「まあ、人それぞれだから」と笑ってはぐらかされた。
  本当におだやかで心が広く、優しい人だった。
  謹んでご冥福をお祈りいたします。
posted by 伊熊よし子 at 21:29 | 日々つづれ織り

小山実稚恵

  先日ブログにも綴った小山実稚恵のインタビューが、「intoxicate」のWEB記事に掲載された。
  最近は、こうしてWEBで紹介されると、すぐに貼り付けて紹介できるため、とても便利である。  
  でも、一方では、新聞や雑誌など紙媒体の低迷が問題視されているため、なんとも複雑な思いである。
  雑誌の編集者と話すと、みな口をそろえて「ウチもこれからはWEBに力を入れていきます」と話す。やはり時代の流れなのだろう。
  誌面(紙面)でしっかり読みたいと思う私は、いつもWEBの原稿を書くとき、「読者はサーっと流して読んでしまうんだろうな」と考える。
  実際、「この記事は1分で読めます」と明記している記事もある。
  ホント、複雑な気持ちである。
 「intoxicate」のように、紙媒体とWEBの両方で掲載してくれるところは、心強い限りだ。

posted by 伊熊よし子 at 22:15 | 日々つづれ織り

少しずつ仕事が動き出す

  外出自粛が続くなか、少しずつではあるが、仕事が動き出している。
  とはいえ、インタビューも電話での会話が多く、アーティストからは「実際に会って話をしたいよね」ということばが出てくる。私もそう願っているが、現状では場所選びなどが難しく、なかなか困難だ。
  インタビューというのは、相手の表情を見て、話の内容をどんどん変えながら進めていくものである。それが電話だと、やはりちょっと距離を感じてしまう。
  つい先ごろ、あるアーティストから「電話ではなく、伊熊さんがよければ実際に会って話をしたい」という要望が寄せられた。もちろん、私はOKである。
  インタビューの場所にはマスクをし、手の消毒のウエットティッシュを持参するなど、万全を期して出かけたいと思う。もちろんお茶なども自分で水筒を持参して、さっとマスクをはずして飲むようにする。
  今年はベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤーで盛り上がるはずだったのに、コンサートはほとんど開かれないため、ベートーヴェンの原稿はCDに関するものが多い。
  こういう時期はひとつの音源をじっくり聴くことができるため、今年はいままでなかなか聴くことができなかったCDのセット物やオペラのDVDもゆっくり鑑賞している。
  仕事の仲間から届くメールは、ほとんどが「いまはどうしていますか?」という近況伺い。私も相手の近況を聞き、現状を伝え、「早く会える日がくるといいね」ということばで締めくくる。
  何人かからランチのお誘いなどをいただいているが、やはりいまは会食に関しては自粛している。「会っておしゃべりしながらおいしい物を食べて、仕事の英気を養いたいのに、それができずに残念」といわれるが、私もまったく同感だ。
  仕事でもプライヴェートでも、人に会えないというのはこんなにも人間の生きる力にかかわるものだと、今回改めて知ることになった。
   ワクチン開発のニュースが日々報じられているが、なんとか早く現状が終息してくれることを願うばかりである。
  
  

posted by 伊熊よし子 at 22:12 | 日々つづれ織り
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