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上野通明

 2021年のジュネーヴ国際音楽コンクールのチェロ部門で、日本人初優勝に輝いた上野通明には、デビュー以来何度かインタビューを続けている。 
 当初はまだあまりインタビューに慣れていないからか、口数が少ない印象だっだか、徐々にいろんなことを話してくれるようになり、今回もさまざまな話を聞くことができた。
 彼は、5月24日にサントリーホールで「無伴奏チェロ・リサイタル」行う。しかも、プログラムはすべて邦人作曲家による作品選で、黛敏郎、松村禎三、森円花、團伊玖磨、武満徹、藤倉大という構成である。
 今回は、その話を聞きに、音楽事務所まで出かけた。
 上野通明は1曲ずつその作品について語り、作品との出会いや演奏の聴きどころ、作品の特徴などをじっくりと話してくれた。
   今回の藤倉大への委嘱作品「Uzu《渦》は世界初演である。その作品ができあがるまでの敬意も聞くことができた。
「ぜひ、このコンサートを成功させて、こうした邦人作品を世界の舞台で演奏したいんです」と、熱い胸の内を聞かせてくれた。 
 このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 写真は、1758年製P.A.Testore(宗次コレクション)のチェロとともに。

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posted by 伊熊よし子 at 22:30 | 日々つづれ織り

佐藤彦大

 ピアニストの佐藤彦大が、2024年2月27日に東京文化会館小ホールでリサイタルを行う。
 その話を聞きに、音楽之友社まで出かけた。
 佐藤彦大は、今回のプログラムの冒頭に西村朗の「薔薇の変容」をもってきている。東京音楽大学在学中に、作曲家からじかに作品について助言を受けたそうで、現代作品を演奏する大きな利点はここにある。
 これまで何度か演奏したそうだが、今回はシューベルト、リスト、シューマンの作品を組み合わせたプログラムのオープニングにこの作品をもってきた理由、作曲家のコメント、どう演奏が変化してきたかなどを聞くことができた。
 シューマンの「クライスレリアーナ」で終幕を迎える形だが、シューマンに関しても、そしてリストやシューベルトに関しても、いろんな方向性をもった話を聞くことができた。
 この記事は次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 インタビューの最後に、趣味や時間があるときに行っていることなどを話してくれたが、昔から運動が好きで、サッカーやサイクリング、山歩きなどを好むという。
 そのうちにからだを鍛えるという話題になり、「足には自信があるんです。走るのも自転車も。ヒラメ筋がすごく発達していて、ペダルを踏むときにいいんですよ」といい、そのヒラメ筋を見せてくれた。
 触ってみて、といわれたのでちょっと押してみると、ものすごく硬い。ピアニストの足とは思えないほどで、まるでアスリートの筋肉のよう。これはぜひ、ブログで紹介したいと思い、写真を撮らせてもらった。
 演奏を聴くときは、ぜひ佐藤彦大のペダリングに注目してください(笑)。
 今日の写真は対話中の1枚と、自慢のヒラメ筋、すごいよねえ。

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posted by 伊熊よし子 at 22:19 | 日々つづれ織り

新倉瞳

 最近、チェロの新倉瞳に取材で会うことが多い。
 先日も、2024年3月27日にHAKUJU Hallで行われる「リクライニング・コンサート」に関して、インタビューする機会があった。これはパーカッションの渡辺庸介との共演で、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」第1番よりをはじめとする多様なプログラムが組まれている。
 新倉瞳にはデビュー当初から取材を続けているが、最初のころはとても内向的で、スター扱いされることに戸惑っているように見受けられた。
 ところが、スイスに留学したころから帰国するごとに大きな変貌を遂げ、音楽的にも人間的にもひとまわりもふたまわりも大きくなり、自信に満ちあふれ、自分の目指す音楽をしっかり見据えて前進あるのみという姿勢を示すようになった。
「いまはいろんな人と共演し、チェロ以外の民族楽器も演奏し、歌やダンスも含め、演奏がとても楽しいんです」
 そのことば通り、彼女はスウェーデンの伝統曲やクレズマーの伝承曲をプログラムに入れている。
 インタビューで驚かされたのは、バッハの「無伴奏チェロ組曲」の場合、新倉瞳はふだん通り演奏し、そこに渡辺庸介のパーカッションがリズムを多種多様に変えて加わるのだという。
 これは珍しいデュオで、今回はプレリュード、サラバンド、ジーグの3曲だそうだが、いずれ全曲を演奏したいと意気込む。
 このインタビューは、次号の「ぶらあぼ」に掲載される予定である。
 ひとりのアーティストがさまざまな人生経験を積み、その音楽が大きく変容していくさまは、取材していてとても有意義であり、たのもしい限りだ。
 今日の写真は、「チラシを見せちゃおうかな」という新倉瞳。親密的なホールにチェロとパーカッションがどのような響きを醸し出すのか、興味は尽きない。

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posted by 伊熊よし子 at 23:00 | 日々つづれ織り
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