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喜田屋

 西荻には、長年伝統的なレシピで和菓子を作り続けているお店がいくつかある。
 なかでも、北口のにしおぎ北銀座街にある老舗の喜田屋は、人気が高い。
 ここは和菓子ひと筋の年輩の職人さんが餡から作っていて、一日に販売される数も限られている。



 もっとも貴重なのが、豆大福。これはほとんんど午前中に売り切れてしまうため、なかなか購入することができない。
 私が気に入っているのがおしるこ用の餡で、つぶあんとこしあんがあり、年末年始の期間限定で販売される。
「うちはね、市販の餡は使っていない。北海道の小豆100パーセントを用い、豆から煮ていく。だから、数多くは作れない」
 いつも店頭に並ぶお菓子は数が限られていて、それもすぐに完売してしまう。
 運よく豆大福を手に入れることができたときは、本当にうれしい。
 以前、ある事務所で本の打ち合わせがあり、そのときは私以外はすべて男性だったのだが、この豆大福を買っていった。
「甘いもの、苦手な人いますか」
 と、聞いたところ、みんな大好きだという。そこでこの豆大福を出したら、みんな「ウワーッ、こういうの食べたいんだよ」「ふだん、なかなか食べられないねえ」「男だって、大福には目がないんだよ」と大騒ぎ。
 みんな口のまわりを粉だらけにしてパクつき、「うま?い。うますぎ。お茶、お茶、お茶くれえー」と叫んでいた。
 喜田屋は職人さんがひとりゆえか、お店にときどき顔を出すおばあちゃんいわく、「おじいちゃんが仕事ができなくなると、店はできない」といっていた。
 ずいぶん前に一度、その職人さんが病気で倒れたことがあり、長い間お店は閉じられていた。みんな、お店の前で張り紙を見て、肩を落としていたものだ。
 ようやくお店が再開したが、やはり数は限られている。先日、餡を分けてもらうことができ、おいしいおしるこを作ることができた。
 今日の写真は豆大福と、これも人気のお赤飯。豆大福の餡は甘さが抑えられた上品な味で、ほどよい塩気の赤えんどうまめがぎっしり入っている。皮や餅もすごく薄くて、とろけるよう。ひとつ食べただけで、ずっしり満足感。
 ずっとこの逸品が食べられるといいのだが…。職人さんの健康を祈願して…。


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posted by 伊熊よし子 at 14:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 西荻はおいしい

フレンチカレー

 今日の午前中、諸般の事情により、ポズナンの出張がキャンセルとなった。
 昨日は、JALの国際便機内誌「skyward」のウィーン特集ページの原稿を夜中までかかって13ページ分仕上げ、編集担当者に入稿した。
 今日は、他の仕事を急ピッチで仕上げなくてはならないと意気込んでいたのだが、朝早く出張がキャンセルと決まった時点で、急に全身の力が抜け、まったく原稿に集中できなくなってしまった。
 不思議なものである。
 一気に書き上げなくては、と気持ちが高ぶっていたときはエネルギーがどこからか湧いてくるのに、出かけなくていいとわかったら、急に疲れがどっと出てきてしまった。
 というわけで、一向に仕事ははかどっていない。
 こういうときは、何か別のことに気持ちを向けてリラックスし、精神的におちつきを取り戻してから仕事に取りかかるしかない。
 そこで、すぐそばのカレー屋さんにカレーを食べにいった。すぐに食べ物の話になるところが、私らしいでしょ(笑)。
 西荻窪駅南口からすぐのところにある「フレンチカレー SPOON」というお店で、いつもどんな時間帯でも行列ができている。それを横目に見ながら、カウンター10席ほどの小さなお店だから、すぐに満席になるんだろうなと思って、ちょっと敬遠していた。
 今日は、思い切っていってみると、運よくすぐにすわることができた。
 ここは、フレンチ出身のシェフが作っているので、フレンチカレーと命名したそうだ。粉やバターを極力使用せず、2日間かけて仕上げるフォンドヴォーベースで6時間煮込み、さらに3日間熟成させるルーを用いている。
 カレーの種類は結構多く、ごはんは健康面とルーとのバランスを考慮して、13穀米を少し硬めに炊いて供している。
 最初は、これまで食べたカレーとひと味違うため、なんとなく不思議な感じがしたが、食べているといろんな複雑な味わいが口のなかで混ざり、クセになりそうな感じがした。
 なるほど、行列ができるのは、この味だったのね。
 食べ終わると、からだがポカポカしてきて、疲れが吹き飛ぶ思いがした。しめしめ、今日の選択は間違っていなかったゾ。
 今日の写真は、かぼちゃのクリーミーカレーと、ミートカレーの上に焼き野菜がたっぷり乗った野菜カレー。
 疲れているときや、風邪をひきそうなときは、こういうスパイスたっぷりのカレーが特効薬になるかも。
 今日の写真は、かぼちゃと野菜のカレー2種。お昼どきだったためか、どんどんお客さんが入ってきて、またたくまに外には行列ができていた。電車に乗って、他の場所から食べにくる人が多いのだろうか。すごい人気…。


 
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posted by 伊熊よし子 at 17:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 西荻はおいしい

さんまの季節到来

 週末になると仕事が重なり、夕方までに疲労困憊。そんなときは、私のお助けレストランに直行する。
 西荻はおいしいお店が目白押しだが、オーガニック野菜を販売している長本兄弟商会の2階にあるバルタザールは、親しみやすいお店だ。
 古色蒼然としていて、レストランというより街の食堂という感じ。でも、味は最高だ。
 今日もいろんなお料理をいただいたが、なかでもお店のお薦めに目を見張った。
「いよいよさんまの季節がやってきましたよ。今日は、イタリア風カルパッチョ、和風のおさしみ、素朴な塩焼きのほか、いろんな料理を用意しています」
 店長兼シェフにこういわれ、このお店の特徴であるリクエストパスタを頼んだ。これはお客のリクエストにより、いろんなパスタを作ってくれるもの。そこで、さんまを使ったパスタを注文した。
 すると、出ました! ウワーッ、こんなすばらしいパスタになるんだ。
 和風のパスタが登場したのである。
 作り方を聞くと、まずさんまのワタを塩焼きしてワタ醤油を作っておく。これをソースのベースとし、ゆでたてのパスタにからめる。
 次にさんまをナマに近い感じでさっと炒め、なすも焼く。これらをパスタの上に乗せ、みょうが、しょうが、大葉の千切りをトッピングすれば出来上がり。
 いやはや、そのおいしいことったら。ちょっぴり苦めのワタのソースが絶品で、「う?ん、こりゃ、まねできないなあ」と脱帽。
 いろんな野菜がたっぷり入ったお料理をいくつもいただいたので、すっかりからだが元気になった。
 食事の友は、スペイン産の赤ワイン。食後のオーガニックのミントティーで〆となれば、もう大満足。
 やっぱり、秋のさんまはおいしいなあ。
 今日の写真は、アイディア抜群のさんまの和風パスタ。でも、味を忘れないうちに、まねしてみようかな(笑)。

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posted by 伊熊よし子 at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 西荻はおいしい
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