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アサド兄弟

 ブラジル出身のギター・デュオ、アサド兄弟が久しぶりに来日した。
 彼らにインタビューしたのは、もう20年以上前のことになる。
 4月25日、紀尾井ホールにおけるコンサートは、ピアソラ、ニャターリ、ヴィラ=ロボス、ジスモンチの作品にセルジオ・アサドの作品がもりだくさんに組まれた充実した構成だ。
 兄のセルジオと弟のオダイルは、派手なパフォーマンスをすることなく、淡々と作品に寄り添って美しい音色を編み出していく。
 そのギターは、豊かなレガートと内省的な響きと語りかけるような空気を孕み、聴き手の心の内奥へと音楽を届ける。
 なんという至福の時間だろうか。ナマのギターの調べが大好きな私は、目を閉じてじっと聴き入ってしまった。
 彼らの演奏は年月を経てもまったく変わることなく、より深遠で洞察力に富み、ギターという楽器の普遍性を知らしめた。
 終演後、久しぶりに会ったふたりに「20年以上前にインタビューしたんだけど」というと、「えーっ、そんなに昔だっけ」と驚かれてしまった。
 今日の写真はそのときのワンショット。シブくなったよねえ(笑)。

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posted by 伊熊よし子 at 15:14 | クラシックを愛す
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