2024年10月15日
ウィンナートーンと共に日本酒を嗜む
10月12日、ヤマハミュージック横浜みなとみらいで、ベーゼンドルファーのピアノを兼重稔宏が演奏し、獺祭を飲みながら音楽を楽しむという会が開催された。
プログラムはシューマン「森の情景」より「森の入り口」「予言の鳥」、バッハ「フランス組曲第4番」より「アルマンド」「クーラント」「ジーグ」、ヤナーチェク「霧の中より第1番」、ブラームス「4つの小品集作品119より」第1番、第3番、ドビュッシー「月の光」、シューマン「トロイメライ」という構成。
その各々の作品にイメージされた獺祭のお酒が供され、聴き手はピアノを聴きながらお酒を楽しむという趣向である。
ピアニストの兼重稔宏、獺祭の桜井博志会長、ベーゼンドルファーの松元伸弥氏の3人のトークもあり、2時間にわたってウィンナートーンと日本酒の組み合わせを楽しんだ。
当日のピアノは全世界に18台しかないという「カメリア」と名付けられたもので、ピアノ屋根の内側に象嵌細工が施されている。音は古雅な響きとみずみずしさが感じられ、ヨーロッパのサロンで聴いているよう。ウィーンから10日前に届いたそうだ。
この公演レポートは、「音楽の友」に書く予定になっている。
今日の写真は、そのときの様子。獺祭は以前、岩国まで取材に出かけたが、今回は甘酒や梅酒まで登場し、そのまろやかで口あたりのいい、熟成した味わいに驚いてしまった。
桜井会長に「初めてこういう味の甘酒と梅酒を飲みました。すごいまろやかですねえ」というと、「そうでしょう。ようやくできた自信作なんですよ」と笑顔で答えてくれた。
posted by 伊熊よし子 at 22:21
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