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辻井伸行

 ピアニストの辻井伸行が、ドイツ・グラモフォンとグローバル専属契約を結ぶことになり、今日はブルーローズで記者会見が行われた。ドイツ・グラモフォン社長のクレメンス・トラウトマン、ユニバーサルミュージック合同会社社長兼CEOの藤倉尚、そして辻井伸行が登壇し、契約に至った経緯、グラモフォン・レーベルのこと、今後の録音計画などが発表された。
「僕はグラモフォンのアルゲリッチやポリーニの録音を子どものころから聴いていて、そのレーベルと契約することをとても誇りに思っています。これから世界中の人たちに演奏を聴いてもらえることを非常にうれしく思います」 
 辻井伸行はこう語っていた。そして2025年初頭にリリースされるデビューアルバムは、ベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」ソナタが含まれるそうだ。
「ハンマークラヴィーア」といえば、辻井さんが15年前に優勝に輝いたヴァン・クライバーン・コンクールで演奏した曲目。その直後にインタビューしたときは、「20歳でこんな難易度の高い曲を弾くなんて、無謀ですよね」と笑っていたことを思い出す。
 そのソナタをグラモフォンのデビューに選ぶとは、すばらしく勇気のある選択である。15年が経過したいま、作品に対する思いはどのように変わってきただろうか。次回、インタビューの機会があったら、ぜひ聞いてみたい。
 今日は、記者会見の質疑応答後、辻井さんの演奏が行われた。リストの「愛の夢」と「ラ・カンパネラ」である。
 そのあとは、トラウトマン社長からドイツ・グラモフォンの映像配信サービス「ステージプラス」の内容説明があり、「カラヤンの映像&録音」の詳細が発表された。映像作品は2024年5月にアップされ、音声アルバムは4月末より25回に分けて順次公開される予定だという。
 今日の写真は、記者会見の3人の様子。辻井さんの快挙に、私も胸が熱くなるほどの感動を覚え、また「家庭画報」で3年以上にわたって国内外の取材をしていたときのことを思い出し、なんともなつかしくなった。

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posted by 伊熊よし子 at 21:42 | マイ・フェイバリット・ピアニスト
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