2024年02月03日
ジョナタン・フルネル
2021年のエリザベート王妃国際コンクールのピアノ部門において、フランス人として久しぶりに優勝の栄冠に輝いたジョナタン・フルネル。私はオンラインの演奏を聴き、ずっと来日公演を待っていた。
フルネルの初リサイタルを聴いたのは、1月17日の紀尾井ホール。その2日前にはインタビューを行い、いろんな話を聞くことができた。
彼は大のブラームス好きとして、デビューCDもブラームスのピアノ・ソナタ第3番&ヘンデルの主題による変奏曲」(ナクソス)。次いでリリースされたのはモーツァルトのピアノ協奏曲第18番、第21番」。
インタビューでは、ピアノを始めたきっかけから、子ども時代の音楽とのかかわり、オルガニストの父親の影響、来日リサイタルの曲目に関してまで多岐に渡ることを聞き、新たな才能の出現に大いなる希望を抱くことができた。
このインタビューは、「エンジン」に書く予定にしており、公演評は「モーストリー・クラシック」に書いた。
フルネルは今年の9月に再来日が予定されており、リサイタルとN響との共演が組まれている。
リサイタルでは、ベートーヴェン、シマノフスキ、フランク、シューベルトを演奏し、久しぶりにフランス人のピアニストらしい色彩感あふれる情緒的で詩的で思索的なピアノに触れ、心が豊かになった。
今日の写真は、インタビュー後のワンショット。9月にはぜひ、ブラームスを聴かせてほしい。
posted by 伊熊よし子 at 22:42
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