2023年09月20日
ヴェロニカ・エーベルレ
ドイツのヴァイオリニスト、ヴェロニカ・エーベルレは、17歳だった2006年にサー・サイモン・ラトルに認められ、ベルリン・フィルとともにベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏して広く知られるところとなった。
そんな彼女が、2022年のデビュー録音に選んだのは、やはりベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。ラトル指揮ロンドン交響楽団との共演である(キングインターナショナル)。
今回のカデンツァは、いま現代作曲家として、クラリネット奏者として注目を浴びているイェルク・ヴィトマンの書き下ろし。それは超絶技巧をちりばめ、ヴィトマンならではの創意工夫にあふれる、ベートーヴェンの新たな魅力を発見させてくれるカデンツァである。
来日中のヴェロニカ・エーベルレに、その録音についてインタビューを行った。
もちろんそのカデンツァに関してじっくり話してくれたが、これはエーベルレがヴィトマンに委嘱したものだそうだ。
それからラトルとの出会い、ベルリン・フィルとの共演に関しても聞き、さらに今回のロンドン響とのレコ―ディンクがついても、実に楽しそうに、ことばを尽くして語ってくれた。
彼女は和食が大好きで、「お寿司ではなく、断然おさしみ」と明言。いつも新鮮なおさしみを思いっきり堪能するという。
このインタビューは、次号の「intoxicate」に書く予定である。
今日の写真はインタビュー中の1枚。リハーサル後だったが、ほとんどノーメイクで、すべてが自然体。すごく好感のもてる人だった。両親は医師で、兄と弟、ご主人ともに音楽家だそうだ。
posted by 伊熊よし子 at 17:08
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