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小林研一郎

 日本フィルの桂冠名誉指揮者を務める小林研一郎(コバケンさん)は、いつもインタビュアーに私を指名してくれる。
 今回は、日本フィルの東京定期演奏会(11月3日、4日、サントリーホール)のコンサートについて話を聞き、演奏会のプログラムに掲載する「次回定期の指揮者に聞く」の原稿を担当することになった。
 昨日はリハーサル後の杉並公会堂に出向き、インタビューを行ったが、午後からの突然のゲリラ豪雨に遭い、びしょぬれになってしまった。
 曲目は、コダーイの「ガランタ舞曲」とオルフの「カルミナ・プラーナ」。
 この作品の聴きどころについて、作品との出会い、作曲家への思い、今回のリハーサルの様子などを聞いていたのだが、コバケンさんとはいつも話がどんどん脱線してしまい、彼のこれまでの人生や音楽とのかかわり、生きざまや哲学にまで広がってしまった。
「伊熊さんって、自分の聞きたい方にどんどん話題をもっていくでしょう」 
「いえいえ、コバケンさんが自分の話したいことに飛んでいってしまうんですよ」
 そんなこんなで、今回もプログラム原稿からはかなり離れた話が多かった。
「まあ、いつものことだから、うまくまとめてよ」
 こういわれ、なんとか曲に対するエッセンスだけは聞き、時間がきてしまった。
 さて、どうまとめるか。結構、興味深い話が聞けたので、それを綴りたいと思う。
 読者が記事を読んで、ふたつの作品に興味をもってもらえるよう、なんとかいい原稿を書かなくてはならない。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。「リハのあとだから髪がぐちゃぐちゃだけど大丈夫? でも、さっきスプレーかけて少しはまとめたんだけどさ」とマエストロ。「大丈夫です。リハのあとのリアル感が出ていていいです」などという私。
 笑顔で、いい感じですよね。リハはかなり集中して厳しかったようだから、演奏に期待大です!!

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posted by 伊熊よし子 at 22:00 | クラシックを愛す
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