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ピエール=ロラン・エマール

 今日は、東京オペラシティコンサートホールに、ピエール=ロラン・エマールのリサイタルを聴きに行った。
 以前、「モーストリー・クラシック」の「私のお薦めコンサート」に、下記のような記事を寄せた。

最近はベテラン・ピアニストの来日も相次ぎ、ピアノファンは心豊かな至福の時を過ごせる。エマールはメシアンを得意とし、「鳥のカタログ」でその真価を発揮する。彼は12歳の時にメシアンに会った。「メシアンから得たことはことばにできないくらい大きく深く貴重です。正確無比で限りない創造性、精神性の高い音楽は私の糧となっています」と語る。その深き思いを演奏至難な「鳥のカログ」に託す。

 今日の「鳥のカタログ」は、2回の休憩をはさみ、60分、30分、60分という長時間に渡り、全曲演奏が行われた。
 エマールは2018年に「鳥のカタログ」の録音をリリースしている。メシアン演奏の第一人者と称される彼の演奏は、作品にひたすら寄り添い、自身の存在を消すかのような、メシアンへの深い敬意を表す演奏に徹していた。
 来日ピアニストの演奏が続くなか、今後はクンウー・パイク、イゴール・レヴィット、アレクサンドル・メルニコフ、マルティン・ヘルムヒェン、パスカル・ロジェ、ゲルハルト・オピッツ、ヴァレリー・アファナシエフ、マリア・ジョアン・ピリス、エリソ・ヴィルサラーゼ、マルタ・アルゲリッチ、サー・アンドラーシュ・シフ、内田光子、シャルル・リシャール=アムラン、ラン・ランと続く。ピアノファンにはたまらない秋〜冬となりそうだ。


posted by 伊熊よし子 at 22:18 | マイ・フェイバリット・ピアニスト
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