2022年01月17日
迫昭嘉
年が明けてから、対面のインタビューが増えている。
先日は、ベートーヴェンの作品で高い評価を得、東京藝術大学教授を務めるなど後進の指導も意欲的に行っているピアニストの迫昭嘉に話を聞いた。
これは5月13日にあいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスールのリサイタルを紹介する同ホールの冊子のインタビューで、大阪から担当者のOさんも参加し、マネジメントのオフィスで行われた。
ドイツ作品を得意とする迫さんだが、今回のプログラムはガラリと様相を変え、前半にレスピーギの「リュートのための古い舞曲とアリア」全曲とドビュッシーの「映像」第1集が組まれ、後半はショパンの「舟歌」とピアノ・ソナタ第3番が選ばれている。
そのプログラムを選んだ理由がとても興味深く、次第に人生論に発展し、さまざまな方向に話題が広がっていった。
インタビューというのは、その人の人間性が浮き彫りになってくると、とてもおもしろい。単に作品の紹介や音楽に対する姿勢だけでは記事に深みが出ない。
そこで、私はいつもそのアーティストの内面に迫っていくことをモットーとしている。
迫さんも、最初は作品に関して話していたのだが、次第に自身がいま考えていること、これから音楽家としてどう歩んでいくかなどについて、本音で語ってくれた。
大阪までリサイタルを聴きに行かれればいいのだが、なかなかそれは難しい。でも、冊子を読んでくれる人のために、迫さんのキャラクターが出る記事にしたいと思う。
今日の写真は、インタビュー後のワンショット。
posted by 伊熊よし子 at 18:26
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