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山根一仁

 昨日は、東京オペラシティ・リサイタルホールに山根一仁のヴァイオリン・リサイタルを聴きに行った。
 このホールのリサイタルシリーズ「B→C ビートゥーシー」で、ベリオ、ビーバー、バルトーク、ヴィトマン、J.S.バッハというプログラム構成。
  若手演奏家は、数年聴かないと演奏が著しく変貌を遂げることがあるが、山根一仁も以前聴いたときとはまったく別人のように自信に満ち、演奏が大きく成長していた。
  この公演評は、次号の「音楽の友」に書く予定である。
  ところが、終演後にとんでもない状況に見舞われた。新宿まで出たら、大久保で人身事故が発生したとのことで、中央線と総武線がすべて止まっていたのである。
  ホームには人があふれ、電車が動く気配はまったくない。仕方がないので、高田馬場まで行き、東西線に乗り換えたところ、中野で止まってしまった。
  中野も人があふれ、多くの人が駅員さんに怒鳴りまくっている。 ようやく1台、中央線の電車が来たが、超満員でとても乗れる状態ではない。みんな途方に暮れている。
  タクシー乗り場も長蛇の列。さて、どうやって帰ろうかと思案し、長時間並んでようやくタクシーがつかまり、帰宅したら夜中になっていた。
  もう、せっかくいい音楽を聴いてきたのに、イライラとムカムカと疲労困憊で、心身ともに最悪の状態だった。
  帰宅してから校正を見たり、メールで連絡をしたり、いろいろ仕事をしたが、気分は落ち込む一方。でも、中央線は長いから、私よりももっと先の駅に行く人がたくさんいる。みんな無事に帰れたかなあ。

posted by 伊熊よし子 at 21:59 | クラシックを愛す
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