2020年07月29日
少しずつ仕事が動き出す
外出自粛が続くなか、少しずつではあるが、仕事が動き出している。
とはいえ、インタビューも電話での会話が多く、アーティストからは「実際に会って話をしたいよね」ということばが出てくる。私もそう願っているが、現状では場所選びなどが難しく、なかなか困難だ。
インタビューというのは、相手の表情を見て、話の内容をどんどん変えながら進めていくものである。それが電話だと、やはりちょっと距離を感じてしまう。
つい先ごろ、あるアーティストから「電話ではなく、伊熊さんがよければ実際に会って話をしたい」という要望が寄せられた。もちろん、私はOKである。
インタビューの場所にはマスクをし、手の消毒のウエットティッシュを持参するなど、万全を期して出かけたいと思う。もちろんお茶なども自分で水筒を持参して、さっとマスクをはずして飲むようにする。
今年はベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤーで盛り上がるはずだったのに、コンサートはほとんど開かれないため、ベートーヴェンの原稿はCDに関するものが多い。
こういう時期はひとつの音源をじっくり聴くことができるため、今年はいままでなかなか聴くことができなかったCDのセット物やオペラのDVDもゆっくり鑑賞している。
仕事の仲間から届くメールは、ほとんどが「いまはどうしていますか?」という近況伺い。私も相手の近況を聞き、現状を伝え、「早く会える日がくるといいね」ということばで締めくくる。
何人かからランチのお誘いなどをいただいているが、やはりいまは会食に関しては自粛している。「会っておしゃべりしながらおいしい物を食べて、仕事の英気を養いたいのに、それができずに残念」といわれるが、私もまったく同感だ。
仕事でもプライヴェートでも、人に会えないというのはこんなにも人間の生きる力にかかわるものだと、今回改めて知ることになった。
ワクチン開発のニュースが日々報じられているが、なんとか早く現状が終息してくれることを願うばかりである。
posted by 伊熊よし子 at 22:12
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