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うどのきんぴら

  現在は雑誌や新聞などの記事で、対面のインタビューや取材などはすべて自粛という形がとられている。
  そのなかで自分に何ができるかと模索している最中だが、いつも公演評を書いている「公明新聞」から、これまで聴いてきたコンサートのなかで「心に残る名演奏」を書いてほしいという依頼があった。
  いまはコンサートの中止や延期が多いため、公演評が書けないからである。
  もちろん、長年に渡って国内外の多くの音楽家の演奏を聴いてきたわけだが、いまはコンサートを行うことができない日本の演奏家にエールを送る意味もあり、国内のアーティストの演奏について書くことになった。
  もうひとつ、「音楽の友」で連載している「マリアージュなこの1本」も、しばらく取材ができないこともあり、代案として、音楽とお料理を結び付けたページを担当することになった。
  これは、「あんさんぶる」に連載しているような「アーティストレシピ」ではなく、ある曲からイメージしてレシピを考案するという新しい企画である。
  これまで曲からイメージをしてレシピを考えるということはしてこなかったため、これは新たな挑戦である。
  今年はベートーヴェン・イヤーだから、まず第1回はベートーヴェンの曲でいきたいと思う。いまは時間がたっぷりあるため、レシピをあれこれ考えることもできる。
  そこで短時間でさっと買い物に出かけ、何かアイデアを練ろうと思ったところ、八百屋さんでみずみずしい山うどを見つけた。これは雑誌のレシピとは関係なく、季節のおつまみとして、「うどのきんぴら」を作ってみた。
  よく、うどは皮が香りが高くておいしいので、皮のままきんぴらにするという人が多いが、私はあのざらざらした口あたりが苦手なため、ピーラーで皮をむいて千切りにする。
   それを酢水に放してさっとアクを抜き、水気を拭いてごま油で炒め、しょうゆ、みりん、酒少々で味付け。仕上げに煎り白ごまとゆず七味を振って、出来上がり。
  今日の写真は、出来立ての「うどのきんぴら」。みずみずしい春の息吹を感じる一品だ。  

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posted by 伊熊よし子 at 17:51 | 美味なるダイアリー
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