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アンドレス・オロスコ=エストラーダ

  一時期、若手指揮者が育たず、ベテランや巨匠と呼ばれる指揮者がクラシック界をリードしていたが、近年は各地から才能豊かな若手指揮者が次々に国際舞台に登場し、活況を呈している。
  いま、「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン2019」で来日しているアンドレス・オロスコ=エストラーダもそのひとり。
  オロスコ=エストラーダは1977年コロンビア生まれ。ウィーン国立音楽大学で学び、その後ヨーロッパ、アメリカの名だたるオーケストラの首席指揮者を歴任。2020/2021シーズンからウィーン交響楽団の首席指揮者を務める。
  そんな若きマエストロにインタビューをすることができた。
  各地の異なる個性を備えたオーケストラを振ることの難しさ、コロンビアで過ごした子ども時代の音楽とのかかわり方、ウィーン留学時代からプロの指揮者として活躍する現代までのことなど、幅広く聞いた。
  オロスコ=エストラーダは、ものすごくエネルギッシュな話し方をする人。ずっと手を動かしながら早口でどんどん話を進めていく。
  ただし、その内容は非常に理路整然として、わかりやすい。しかも、ユーモアたっぷりである。
  話にぐんぐん相手を引き付けていくタイプで、オーケストラのメンバーにもこういう態度で接しているんだろうな、と思わせる。きっと、みんなに好かれるキャラクターなのだろうう。
  それがさまざまなオーケストラからオファーされる理由かもしれない。
「コロンビア人は、リスクを恐れないんだ。楽な人生は選ばない。ちょっとやそっとの困難にはめげず、果敢に挑戦していく気質なんだよ」
  このインタビューは、「音楽の友」他に書く予定になっている。
 インタビューが終わったとき、「僕の話、こんな内容で大丈夫? またいろいろ聞きたいことがあったら、いつでも話を聞きにきてね」といわれた。こんなことをいってくれる指揮者はなかなかいない。本当にナイスガイだ。
  もちろん、記事は音楽のことを中心に書くことになるが、それ以外の話もたくさん聞くことができた。
  たとえば、大好きなのはチョコレート。それもビターなチョコではなく、ミルクチョコの方がいいとか。
「一番好きなのは、マカデミアナッツの入ったチョコレートなんだ。もうこれに目がなくて…」
  そこで私が「マエストロがマカデミアナッツ入りのチョコが好きだと記事に書くと、きっと次は楽屋にそのチョコレートが山ほど届きますよ」というと、こんな答えが戻ってきた。
 「あっ、僕ね、そういうの断らない主義なんで。どうぞどうぞ、書いて書いて」  
  これには、居合わせた全員が大爆笑。最初から最後まで、とても正直で楽しい性格を示してくれた。
  まだまだ指揮者としては若手。でも、オペラでもシンフォニーでも引っ張りだこの人気指揮者である。とても前向きでリスクを恐れないこの精神は、きっとこれからガンガンスター街道を突っ走っていくに違いない。次回の来日情報も、情報解禁になったら、すぐに紹介したいと思う。
  11月13日には、ウィーン・フィルの演奏を聴きに行く予定である。
  今日の写真は、インタビュー後の2枚。黒一色で決め、スニーカーも黒だった。

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posted by 伊熊よし子 at 23:35 | アーティスト・クローズアップ
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