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ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団

 先日から何度かさまざまな媒体で紹介してきた、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団が来日した。
 今回のプログラムでは、タン・ドゥン作曲による「ギター協奏曲」(ソロは鈴木大介)を聴きたかったが、京都コンサートホールとすみだトリフォニーホールのコンサートには行くことができず、7月1日にサントリーホールで行われたコンサートに出かけた。
  この日のプログラムは、まずベルギーのギョーム・ルクー作曲の「弦楽のためのアダージョ」が演奏された。指揮者のクリスティアン・アルミンクにインタビューしたとき、「ぜひ聴いてほしい。とても感情が揺さぶられる、美しく緊迫感ただよう作品だから」といっていた作品である。
  やはりベルギーのオーケストラゆえ、祖国の作曲家の作品には思い入れがあるようで、非常に引き締まった演奏だった。
  次いで小林愛実をソリストに迎え、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番が登場。久しぶりに聴くこのコンチェルトは、多彩な表現が必要とされる作品で、第2楽章は映画「アマデウス」のラストシーンに使われるなど、親しみのあるコンチェルトだが、ピアノはとても複雑で難易度が高い。
  小林愛実はアメリカで研鑽を続けており、レパートリーを徐々に広げているが、モーツァルトでは弱音の美しさが増したように感じられた。
 その弱音が際立ったのが、アンコールに演奏されたショパンの「マズルカ」イ短調作品17の4。ショパン・コンクール参加の経験を活かし、さらに磨きぬいたマズルカで、幾重にも変化する弱音と特有のリズム、自然なルバートが心に響いた。
  後半は、ブラームスの交響曲第1番。アルミンクが「このオーケストラはフランス語圏にあり、フランス作品を得意としていたが、私がそこにドイツ音楽をプラスし、ドイツ語圏の語法を取り入れた」と語っていたように、重厚で渋いブラームスではなく、リエージュ・フィルならではの軽妙で陽気さを隠し持ったブラームスを生み出した。
  今日の写真は、楽屋でのアルミンクと小林愛実。それぞれ汗びっしょりで、演奏の高揚感がただよっている。

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posted by 伊熊よし子 at 23:02 | 日々つづれ織り
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