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リヴァプールでビートルズの足跡を辿るD

「リヴァプールでビートルズの足跡を辿る」の第5回は、ジョンとポールが初めて出会った聖ピーターズ教会だ。

 1957年7月6日、ポールはジョンが演奏しているところを初めてここで目撃した。ポールはジョンとも共通の友人であるアイヴァン・ヴァ―ンに誘われてきた。
 ジョンの初バンド「ザ・クオリーメン」は教会の裏で開催されるガーデンパーティでの演奏を頼まれていた。ポールはジョンを見て魅了されるが「カム・ゴー・ウィズ・ミー」の歌詞をまちがえてうたっているのと、その上ギターのチューニングが合っていないと気づいた。アイヴァンはポールにあとでジョンを紹介するといった。
 ジョンは叔父のジョージをちょうど2年前に亡くし、彼が埋葬されていた場所はこの教会のなかのジョンのうたっていたステージのすぐ近くだったから、きっとうたうのが辛かったのだろうと思われる。
 アイヴァンはここでポールをジョンに紹介し、ジョンは早速ポールに「トゥエンティ・フライト・ロック」を弾けるか試す。弾き始めたポールはジョンのギターのチューニングが合っていないことに気づいたため、ジョンにチューニングの仕方を教えてあげた。その後、「ビー・パップ・ア・ルラ」や「ロング・トール・サリー」を弾き、ピアノでリトル・リチャードの物まねを披露したのである。
 みんなはポールの歌唱力、ギターとピアノのスキル、それに歌詞をしっかり覚えていることに感銘を受けた。2日後、ポールは「ザ・クオリーメン」へ誘われた。その後の活動は多くの人が知っている通りである。

今日の写真は、聖ピーターズ教会と、壁にかけられたジョンとポールがここで初めて出会ったことを記すプレート。

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posted by 伊熊よし子 at 22:45 | 麗しき旅の記憶
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