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サカリ・オラモ

 フィンランド出身の、いま世界中から熱い視線を浴びている指揮者サカリ・オラモが、「東芝グランドコンサート2018」で、BBC交響楽団と来日している。
 コンサートツアーはすべて終了し、今日はマエストロに宿泊先のホテルで話を聞いた。
 サカリ・オラモは9月2、3、4日の3日間、サントリーホールで首席指揮者を務めるロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団と特別演奏会を開くことになっている。
 2日は女性の作曲家、ムンクテルの「砕ける波」、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ソリストは辻井伸行)、チャイコフスキーの交響曲第5番。3日はベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、マーラーの交響曲第1番「巨人」。4日は「ノーベル賞」組曲と題され、ノーベル賞の授賞式と晩餐会で演奏しているこのオーケストラならではのさまざまな名曲が登場。最後にスウェーデンのソリストたちが参加するベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」が組まれている。
 サカリ・オラモは辻井伸行とは初共演となるが、ソリストを大切にする彼は「ツジイとの共演はすごく楽しみにしている」と、熱く語った。
 今日のインタビューは、「ぶらあぼ」「家庭画報」他に書く予定である。
 マエストロは笑顔を絶やさない、とても感じのいい人で、「その質問、いいねえ」とか、「待っていました、よくそれを聞いてくれた」などと、私の質問にとても好意的で、ことばを尽くして話してくれた。
 今回のプログラムの内容をそれぞれ聞き、オラモが就任してからのオーケストラの変容について語ってもらい、ヴァイオリニストだった彼がなぜ指揮者に転向したかも聞き、子ども時代のことから他のオーケストラのこと、録音のこと、今後の抱負まで聞くことができた。
 オラモは引っ張りだこの人気指揮者だが、話を聞いているととても人間的にすばらしく、この人だったらオーケストラのメンバーが一緒にいい音楽を作りたいと思うだろうなあと、感じ入った。
 ひとつおもしろかったのは、「運命」の話題になったとき、「私はこう振るんだよ」と、急に険しく厳しい表情を見せてタクトを振るまねをした。まるで食ってかかるようで、「キャーッ」と叫びそうになった。
「私は指揮者の後ろ姿しか見ていませんが、オーケストラのメンバーはこういう表情のマエストロを見ているんですね」というと、「そうそう、だからオーケストラの後方の客席の人はおもしろいと思うよ」とのこと。
 サントリーホールなどのP席には、指揮を勉強している学生や指揮者を間近に見たい人がすわるというが、なるほど、こういう表情が見られるのは、音楽のまた異なる面が見えておもしろいかも。
 9月のコンサートが楽しみになった。オラモは、自分が首席指揮者に就任してから、ロイヤル・ストックホルム・フィルの演奏は、大きく変貌したと自信のほどを見せた。おだやかな表情で語っているが、その胸の奥には強い誇りと大いなる自信を秘めているようだった。
 今日の写真は、インタビュー中の1枚。「日本茶、日本茶、これに限る」と、日本茶を頼み、おいしそうに飲んでいた。彼は東京も大好きだそうだ。

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posted by 伊熊よし子 at 23:43 | 情報・特急便
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