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アリーナ・ポゴストキーナ

 2018年の「東芝グランドコンサート」は、サカリ・オラモ指揮BBC交響楽団の演奏である。
 先日ソリストのひとり、小菅優のインタビューについて綴ったが、昨日はもうひとりのソリスト、ロシア出身のヴァイオリニスト、アリーナ・ポゴストキーナにインタビューを行った。
 彼女は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏する予定である。
 当然のことながら、ポゴストキーナにとってチャイコフスキーのコンチェルトは子どものころから聴き込んでおり、自身も数多く演奏している得意な作品。
「マエストロ・オラモとは何度も共演を重ねているため、日本でチャイコフスキーを一緒に演奏できるのは、この上ない喜び」と笑顔を見せた。
 彼女はスリムで、色白の美形。ほとんどメイクをしていないのに、とても印象的な美しさを備えている。
 ことばを選びながらじっくりと静かに話すタイプで、楚々とした感じがする人だ。
「子どものころから15年間に渡って父親からヴァイオリンの指導を受けたけど、練習ばかりで遊ぶ時間もなく、反抗もできず、結構つらかったわね」と、打ち明けた。
「でも、いまとなっては父に感謝しているわ。こんなにすばらしい音楽人生を送ることができるんですもの」と、微笑んだ。
 彼女はサンクトペテルブルクの生まれだが、1992年にドイツに移住している。
「東芝グランドコンサート」には、2007年にオラモの指揮で初出演し、そのときはシベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏した。実は、2005年にシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールで優勝に輝いている。シベリウスのコンチェルトは、もっとも得意とするものである。
 今回はチャイコフスキーだ。日本音楽財団より貸与されている1717年製ストラディヴァリウス「サセルノ」を存分に鳴らし、本人いわく「ロシア流派の伝統的な奏法」をたっぷり披露してくれるに違いない。
 このインタビューは、来日プログラムに掲載されることになっている。
 今日の写真は、インタビュー後の1枚。 

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posted by 伊熊よし子 at 22:59 | 情報・特急便
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