ブログ

アンジェラ・ヒューイット

 カナダ出身のピアニスト、アンジェラ・ヒューイットは、長年J.S.バッハの作品を演奏し、世界中で高い評価を得てきた。
 バッハを主軸に幅広いレパートリーを誇り、ドイツ・オーストリアからフランス、スペインまでさまざまな作品を演奏し、各地からひっぱりだこの人気である。
 そんな彼女が、スカルラッティのソナタ集Vol.2をリリース(東京エムプラス)。今日は、その新譜の話を聞きに、ファツィオリのショールームに出かけた。
 ヒューイットは、ロンドンとオタワ、そしてイタリアのウンブリア州にも居を構えている。オタワは出身地であり、ロンドンは活動の拠点。そしてウンブリア州では、「トラジメーノ音楽祭」の芸術監督を務めている。
 今日は、スカルラッティの話のなかで、イタリアに住むことでスカルラッティの気質に近づけるという話題になり、しばしイタリア談義となった。
 もう音楽祭は13回を迎えるそうで、徐々に規模が大きくなっているという。そして、私がぜひ聴きにいきたいといったところ、来年ヴェネツィアで開催するという新たな音楽祭の話が出た。
 ヒューイットのスケジュールはハンパではない。世界各地で演奏し、マスタークラスで指導し、音楽祭を主宰し、録音もひっきりなしに行っている。
「どうやって体調を維持しているんですか」と聞くと、「そうねえ、本当に忙しいけど、好きな音楽に身を投じているから、過密なスケジュールがこなせるのかも。でも、時差だけは弱いのよ」といっていた。
 インタビューは、スカルラッティからライフワークのバッハに移り、各作品の解釈や表現、版の話まで発展。さらにファツィオリのピアノの魅力を熱く語った。このインタビューは「レコード芸術」に書くことになっている。
 ヒューイットは、9月13日と14日、紀尾井ホールでバッハの「パルティータ」を2夜に渡って演奏する。
 これは2016年秋にプロジェクトを発表し、向こう4年間に渡り、バッハのソロ鍵盤音楽のすべてをロンドン、ニューヨーク、オタワ、東京、フィレンツェの各都市で、各々12回公演で完奏するという「バッハ・オデッセイ:バッハ遍歴の旅」の東京におけるリサイタル。
 バッハは長年さまさまな作品を弾いているが、「けっして同じ演奏はしない」と明言していた。「パルティータ」が楽しみである。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。とてもお洒落で、物腰もエレガント。しかし、ピアノにかけるエネルギーは強靭なものを備えている。
「ヴェネツィアの音楽祭の予定が決まったら、メールするわね」といい、「よかったら、聴きにきて?」と笑顔を見せながら、インタビュー会場をあとにした。
 そりゃあ、いきたいのはやまやま。でもねえ、無理ってもんでしょ(笑)。


 
 
 
 

 
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アーティスト・クローズアップ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/181209506
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
検索ボックス