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プラシド・ドミンゴ

 昨年9月、ロサンゼルスでインタビューしたプラシド・ドミンゴに関しては、新聞、音楽専門誌、一般誌、女性誌、情報誌、WEB、ラジオ出演など、さまさまな媒体でインタビュー内容と3月13日の来日情報を書き、話し、紹介してきた。
 今月号の「モーストリー・クラシック」は、そのドミンゴにかなりのページを割いている。
 表紙からドミンゴで、私は「BIGが語る」「プラシド・ドミンゴの歩み」「3大テノールの軌跡」、そして「ドミンゴと敏腕マネージャー 寺島忠男&悦子夫妻」の原稿を担当した。
 これまでずいぶんいろんな媒体に記事を書いてきたが、原稿は「モーストリー・クラシック」が最後となり、あと1本、27日のNHKラジオ「ごごラジ!」のナマ出演ですべて終わりとなる。
 毎回、インタビューのたびに感じることだが、ドミンゴはとても誠実で、前向き。どんなに忙しくても、疲れていても、一生懸命インタビューに応えてくれる。
 これはなかなかできることではない。
 実は、私の仕事はアーティストにとって、手放しで歓迎されるものではない。特に、もう宣伝や広報活動をする必要がない世界的なポジションを獲得しているアーティストの場合、インタビューに時間を取られるのは極力避けたいと思うのが常である。
 来日した場合も、寸暇を惜しんで練習やリハーサルに時間を当てたいし、時差や気温差などの問題もある。
 それゆえ、インタビューはできる限り短い時間で、ということになる。
 ほとんどの場合は、アーティストの滞在先のホテル、レコード会社や音楽事務所で行われるが、カフェやレストラン、ホールの楽屋という場合もある。
 それでも時間が取れない場合は、新幹線の車中、クルマで移動するとき、リハーサルの合間のホールの階段のところ、などということもある。
 いずれにしても、臨機応変な対応を迫られる。もういろんなケースに遭遇しているため、ちょっとやそっとのことでは驚かないが、もっとも大変なのは短時間での対応だ。
 ドミンゴの場合も、しっかりした撮影を行わなくてはならなかったため、話を聞く時間が限られていた。私はいろんな媒体に書き分けをする必要があったため、あらゆる方向から質問を試み、ドミンゴも私の気持ちを察してか当意即妙のことばを返してくれた。
 海外取材は、日本での取材とは根本的に異なる。現場では、何が起きるかわからない。予測できない事態に遭遇することもしばしば。そうした場合に備え、こちらもいろんな手段を考えておかなくてはならない。
 ようやく、ドミンゴの取材記事が形になり、いまはホッとした気持ちだ。さて、3月13日はどんなコンサートになるだろうか。ひたすら待ち遠しい!
 今日の写真は、「モーストリー・クラシック」の表紙と、「BIGが語る」のページの一部。





 
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 15:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 終わりよければ…取材奮闘記
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