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大宮臨太郎&藤村俊介

 ともにNHK交響楽団のフォアシュピーラーを務めながらソロや室内楽で活躍しているヴァイオリンの大宮臨太郎とチェロの藤村俊介が、「パッサカリア?ヴァイオリンとチェロのための作品集」(マイスター・ミュージック)をリリースしたのは2010年のことだった。
 そのふたりが第2弾に選んだのは、コダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲作品7」。これにベートーヴェン、バッハの編曲版を加え、新譜を作り出した。
 今回は「CDジャーナル」のインタビューで、ふたりにプログラムの選び方、録音の様子、お互いの音楽性と人間性の違い、また共通項などを聞いた。
 彼らはふだんはオーケストラで演奏しているが、こうした室内楽を演奏する機会があると、相手の音に注意深く耳を開くことになり、とても有意義だと語った。
 実は、今回とても興味深い話があった
 藤村俊介が以前飼っていたパグ犬が、コダーイの「無伴奏チェロ・ソナタ」を練習していると、遠吠えするのだそうだ。
 他の作曲家の作品ではそうしたことはまったくなく、コダーイだけに反応するという。
「きっと、コダーイのアジア的な何かが犬の感性を刺激し、遠いルーツを思い出すのではないでしょうか」
 そうなんだ、すごいワンちゃんだよね。いまだったら、録画しておいてほしかったけど、かなり前のことで、もうそのワンちゃんは亡くなってしまったとか、う?ん、残念。
 インタビューでは、各々の収録作品に関して聞き、さらに今後の抱負も語ってもらった。
 今日の写真は、インタビュー後のふたりの表情。CDは、弦2本のシンプルな音の対話がかえって臨場感を生み出し、緊迫感もただよう。

タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | アーティスト・クローズアップ
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