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辻井伸行

「家庭画報」の2017年3月号(2月1日発売)から1年間に渡り、辻井伸行の連載ページを担当することになった。
 ピアニストとして日々成長し、海外公演も多数行い、レコーディングも積極的にこなしている辻井伸行。それをカラーページで伝えていく。
 彼の場合、日本ツアーも常に完売で、昨日は「バッハ・モーツァルト・ベートーヴェン」の昨年12月からのツアーの中間地点での最終日だった。このツアーは、また3月に公演が組まれている。
 日本での活動と海外公演、そして作品に対する考えや自作品にまつわること、各地でのエピソードやプライヴェートライフまで、幅広く紹介していく連載記事になる予定だ。
 今回のツアーは、J.S.バッハの「イタリア協奏曲」、モーツァルトのピアノ・ソナタ第17番、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」、同第23番「熱情」というプログラム。
 バッハに関しては、初めて大きな作品をリサイタルで取り上げることになり、昨年のインタビューではそのきっかけや作品に対する思いなどを聞いた。
「イタリア協奏曲」は全3楽章の内容、構成、表現、解釈などが非常に異なる作品だが、辻井伸行は真摯にバッハと対峙し、内なるエネルギーを爆発させ、とりわけ終楽章では目の覚めるようなパッションとスピードと情熱を披露して会場を沸かせた。
 こうした演奏の醍醐味も、連載で伝えていきたいと思う。
 終演後、楽屋で話をしたときに、「つい先日、バッハを弾きたいんですといっていたのに、もう本番に登場するなんてすごいですよね。早くてビックリ」というと、「バッハはピアニストにとって本当に大切な作曲家ですので、一生懸命練習したんですよ。そんなに早いですか、そういってもらえるとうれしいなあ」と、にこやかな笑顔を見せていた。
 彼の演奏は、聴くたびに大きな成長を示している。それも階段を一気に駆け上がっていくような勢いで…。
 今日の写真は、演奏が終わってホッとした表情を見せる辻井伸行。辻井さん、これから1年間、密着取材しますからね?。





タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報・特急便
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