2024年11月29日
音楽プロデューサー協会
今日は、14時から東京文化会館の会議室で行われた「音楽プロデューサー協会」の例会にゲストスピーカーとして招かれ、クラシック界の現状や仕事上の懸案事項、国際コンクールやコンサートに関して、インタビューをする上での自分自身の対応、今後の仕事の方向性などについて講義を行った。
参加者は会員15名ほど。途中から質疑応答のような形を取り、現在のクラシック界を取り巻く環境やさまざまな事柄についてみんなが意見を出し合い、結局2時間半にわたる長い時間を共有することになった。
しかし、かなり先輩の方から、私の仕事に対する姿勢にきびしい意見も出され、ひたすら拝聴する形となった。
以前から知っている人も何人かいて、こちらは久しぶりに会った歓びを分かち合ったり、「また会いたい」「今度、ゆっくり話をしようね」といわれたり、うれしい再会となった。
こういう講義はぶっつけ本番ゆえ、どういう反応が戻ってくるのか予測がつかなかったが、大先輩たちからは非常にシビアな意見が出され、クラシック界の現状のきびしさを思い知らされた。
やはり2時間半以上いろんな意見を聞いていると、クラシック界の今後は本当にきびしいものがあると痛感。いまや活字文化は低迷し、雑誌も新聞も読む人が少なく、みんなネットで記事を読み、音楽を聴き、それで済まされてしまう。
いったい今後の音楽界はどうなるのだろうか。さまざまなことを考えさせられた日となった。
posted by 伊熊よし子 at 22:34
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