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フジコ・ヘミング

 本日、フジコ・ヘミングの追悼CDが発売となった。
 ひとつは、未発表録音のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番(オリヴァー・フォン・ドホナーニ指揮チェコ・ナショナル交響楽団)と5種の「ラ・カンパネラ」が収録されたもの(ビクター)。

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 もうひとつは、これまでビクターに録音されたさまざまな作品をボックスセットにしたCDセレクション。

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 今回は、両方のライナーノーツを担当したため、発売されるのがとても楽しみだった。
 こうしてフジコさんの残してくれた音源を聴いていると、まだ彼女がそこにいて、あの特有の声と話し方が聴こえてくるよう。
 「私はね、自分の演奏が一番好きなの。だれがけなしたっていいのよ、私は私のやり方で弾くの。昔からそうしてきたもの。心のきれいな人は、みんな私の演奏をほめてくれる。そういう人たちに聴いてもらえれば、それでいい」
 こう話していたフジコさん。
 デビュー以来、長年にわたって取材し、インタビューした内容をライナーノーツに綴った。
 ひとりでも多くの人が、録音に耳を傾けてくれればいいなと願ってやまない。



posted by 伊熊よし子 at 22:18 | マイ・フェイバリット・ピアニスト
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