2024年09月10日
辻井伸行
いま、ロビン・ティチアーティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が来日し、9月6日から12日まで全国6公演が組まれている。
今日は、サントリーホールにコンサートを聴きに出かけた。
プログラムはオール・ベートーヴェンで、《エグモント》序曲、ピアノ協奏曲第3番、ピアノ協奏曲第5番《皇帝》というラインナップで、ピアノのソリストは辻井伸行が務めている。
実は、辻井さんには2020年3月に「家庭画報」の連載記事の最後のインタビューを行って以来、4年半というもの直接お会いしていない。コロナ禍では、コンサートの後、楽屋に行くことはできなかったため、会えなかったのである。
今回の演奏は、ベートーヴェンをこよなく愛す辻井さんならではの深く熱く魂のこもった演奏で、とりわけ《皇帝》の緩徐楽章が美しく、彼が以前「この楽章を弾くと、あまりにも美しくて、涙がこぼれそうになって困るんですよ」といっていたのを思い出した。
終演後に楽屋を訪れると、マエストロ・ティチアーティと辻井さんが抱き合って演奏を称え合っている様子が見え、感動的だった。
辻井さんに会った途端、「ウワー、伊熊さん久しぶり。最近、ちっとも取材に来てくれませんねえ」といわれ、「そうなの。コロナ禍でお会いできなかったし、4年半ぶりよ」といったら、「えっ、そんなに…」と絶句していた。
それから少しだけベートーヴェンの話をして、「またインタビューに来ますね」と約束して、楽屋をあとにした。
今日の写真は、終演後のワンショット。以前より、少し肉付きがよくなったかな(笑)。
posted by 伊熊よし子 at 23:02
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