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上原彩子

 次号の「音楽の友」の特集U「ロマン派のピアノ協奏曲を聴こう!」で、上原彩子にインタビューすることになった。
 作品は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番である。
 彼女にはデビュー当初から何度も話を聞いているが、ひとつの作品に関して取材をするのは初めてである。
 ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は、ピアニストにとって技術的にも表現力においても、オーケストラとのコミュニケーションもとても難しい作品で、上原彩子も25歳から始めたそうだが、暗譜するのにかなりの時間を要したという。
 「これは体力勝負の曲。まだ弾けるうちに弾いておきたいと思うけど、いつまで弾けるかわからないほど、体力と気力を必要とする」と真顔で語っていた。
 各々の楽章に関する思いや解釈、魅了されている箇所なども聞き、ラフマニノフへの熱き想いも思いっきり話してもらった。
 国内外の指揮者やオーケストラとも共演しているため、それも話題にのぼった。
 今日の写真は、真っ赤なサマーセーターを着た上原彩子。彼女は赤が好きなようだ。以前も、赤一色の服装だったっけ。

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posted by 伊熊よし子 at 18:05 | クラシックを愛す

佐藤美枝子

 次回の「音楽の友」の「マリアージュなこの1本」のゲストは、ソプラノの佐藤美枝子。
 彼女の行きつけのお店は、神楽坂(牛込神楽坂)にあるイタリアン、「カルミネ」だ。
 今回は、ピッツァなど数点をオーナーシェフのカルミネさんが作ってくださり、撮影後は試食をさせてもらうことができた。
 佐藤美枝子は、10月12日に紀尾井ホールで4つの「狂乱の場」をうたうリサイタルを開く。ピアノは河原忠之、演出は岩田達宗という、長年の音楽仲間である。
 ベッリーニ:「清教徒」と「海賊」、ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」と「アンナ・ボレーナ」よりそれぞれの「狂乱の場」を、衣裳と演出を変えてうたうという。
 その4つの「狂乱の場」の内容と解釈と表現力などを聞き、彼女のいまの声の調子、状態にも話が広がった。
「私はイタリアンが大好きで、カルミネさんのお店はずっと通っています。いまは自分でもイタリアンばかり作って食べているほど」といい、和食はあまり作らないそうだ。
 もうだいぶ以前のことになるが、ローマでレコーディングが行われたとき取材に行き、みんなで現地のおいしいイタリアンを食べて行ったことがある。
「なつかしいわねえ」とふたりで、しばしローマ談義。
 今日の写真は、カルミネさんとのツーショット。
 記事では、「狂乱の場」の意気込みをじっくり綴りたいと思う。

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posted by 伊熊よし子 at 23:34 | 美味なるダイアリー

METオーケストラBプロ

 今夜は、サントリーホールでMETオーケストラのBプロの演奏が行われた。
 プログラムはモンゴメリー:「すべての人のための讃歌(日本初演)」、モーツァルト:アリア「私は行きます、でもどこへ」K.583、モーツァルト:アリア「ペレニーチェに…昇る太陽よ」K.70、マーラー:交響曲第5番という構成。
 モーツァルトはソプラノのリセット・オロペサがうたい、これがすばらしく心に響く歌声。ネゼ=セガンが事前のインタビュー記事で、「モーツァルトが聴いたら恋をしただろう」とまで表現した気持ちがよくわかる。
 マーラーの交響曲第5番は、ネゼ=セガンとオーケストラがもてるすべてを出し切ったというべき渾身の演奏。すべての楽章が表現力豊かで情感と迫力と人間味あふれ、あたかもオペラのような視覚的な演奏となった。
 この来日公演で、ネゼ=セガンとMETオーケストラの人気は一気に上がったのではないだろうか。
 次回はぜひ、オペラでの来日公演を希望したい。
posted by 伊熊よし子 at 23:44 | クラシックを愛す
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