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上野通明

 2021年のジュネーヴ国際音楽コンクールのチェロ部門で、日本人初優勝に輝いた上野通明には、デビュー以来何度かインタビューを続けている。 
 当初はまだあまりインタビューに慣れていないからか、口数が少ない印象だっだか、徐々にいろんなことを話してくれるようになり、今回もさまざまな話を聞くことができた。
 彼は、5月24日にサントリーホールで「無伴奏チェロ・リサイタル」行う。しかも、プログラムはすべて邦人作曲家による作品選で、黛敏郎、松村禎三、森円花、團伊玖磨、武満徹、藤倉大という構成である。
 今回は、その話を聞きに、音楽事務所まで出かけた。
 上野通明は1曲ずつその作品について語り、作品との出会いや演奏の聴きどころ、作品の特徴などをじっくりと話してくれた。
   今回の藤倉大への委嘱作品「Uzu《渦》は世界初演である。その作品ができあがるまでの敬意も聞くことができた。
「ぜひ、このコンサートを成功させて、こうした邦人作品を世界の舞台で演奏したいんです」と、熱い胸の内を聞かせてくれた。 
 このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 写真は、1758年製P.A.Testore(宗次コレクション)のチェロとともに。

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posted by 伊熊よし子 at 22:30 | 日々つづれ織り

カザルス弦楽四重奏団

 昨年インタビューした、カザルス弦楽四重奏団の記事が、「intoxicate」のWEBにアップされた。
 ぜひ、読んでくださいね。


https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/36464

posted by 伊熊よし子 at 16:35 | 情報・特急便

小川典子

 年が明けてすぐ、小川典子の取材で千葉大学病院まで出かけた。
 「音楽の友」ムックで予定されている音楽と医学に関する取材で、小川典子が2021年にロンドンの地下鉄の階段で転倒して右手を骨折し、4カ月間というものピアノがまったく弾けなくなった話を聞くためである。
 最初の治療はロンドンで行ったが、やがて知人の医師、千葉大学病院の金塚彩先生に診てもらい、リハビリも続け、いまやすっかり演奏が可能になっている。
 実は、この手のケガに関する話は「マリアージュなこの1本」に出演してもらったとき聞いているため、今回はムック用により詳しくその経緯を聞くとともに、金塚先生との対談も行った。
 ケガや病気に見舞われたとき、親切に親身になって話を聞いてくれ、治療を施してくれる医師に出会えるのは、本当に幸運だ。
 小川典子もこの経験を活かし、自分と同様にケガに苦しんでいる人に向けて、先生と相談してさまざまな試みをしているという。
 ムックでは、その内容も紹介したいと思っている。
 ただし、取材場所はウチからとても遠く、電車が往復4時間以上、取材が2時間以上で、結構ハードな時間となった。
 今日の写真は診療室でのふたりと、病院のロビーにあるピアノの前での撮影。

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posted by 伊熊よし子 at 22:07 | 終わりよければ…取材奮闘記
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