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ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団

 いま、ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団が日本ツアーを行っている最中で、今日は音楽監督のミコラ・ジャジューラを囲んで記者会見が行われた。
 戦禍のなかでの来日公演で、質問もこの戦争に関してのことが多かったが、マエストロはどんな質問にもていねいに応え、「こういう時期だからこそ音楽が必要とされている。私たちはいい演奏をすることだけを考え、日本のみなさんにも私たちの気持ちを伝えたい」と明言した。
 このオーケストラは2005年に初来日し、今回が9度目の来日。常に日本の聴衆から熱狂的な歓迎を受けている。
 「私たちは日本の聴衆と特別な絆を感じます。初来日以来、心に特別な場所があるという感じがしてきました。いまは大変苦しい時代で、国では空襲警報が鳴ると隠れ、終わると出てきて練習するという形ですが、だからこそ音楽の大切さを痛感しています。ウクライナでは、国民がみな音楽を必要としている。そのなかで練習を積み重ねてきました。それを日本のみなさんに聴いてほしいのです」
 マエストロは、一瞬たりとも指揮を忘れることはなく、「寝ているときも指揮のことを考えている」と語る。
 この後、オーケストラのメンバーによる演奏が行われたが、どんなに躍動するリスズムも、楽しそうなフレーズも、どこかもの悲しい。その奥に熱きエネルギーがふつふつと燃え滾っているようで、心がふるえた。
 曲は、ウクライナを代表するミロスラフ・スコリクの「メロディ」(弦楽合奏)、オレクサンドル・ポティエンコの「ウクライナのクリスマス」とウクライナの第2国歌といわれる「ああ野原の赤いカリーナ」(管楽器五重奏)。

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 12月22日には東京芸術劇場でコンサートが行われ、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」と、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」がプログラムに組まれている。
 今回は12月9日の盛岡市からツアーが開始し、1月1日の大阪まで17公演が組まれている。
 さらにサーカスとフルオーケストラ(ウクライナ・フィル)がコラボする「シルク・ドゥラ・シンフォニー」が2024年1月3日から14日に予定されている。

posted by 伊熊よし子 at 23:28 | 情報・特急便
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