2023年12月30日
ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団
12月22日、東京芸術劇場でミコラ・ジャジューラ指揮ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団のコンサートが行われた。
先日もブログに綴ったが、当日はドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」という重量級のプログラム。
しかし、演奏は冒頭からフィナーレまで真摯で情熱的で推進力に富むもので、一瞬たりとも気が抜けない。
弦楽器は流麗で、この上なくまろやかで馨しい香りがただよう。管楽器は力強く、エネルギー全開。指揮のジャジューラのタクトの振り方が実に美しく、指揮法とはこうあるべきという演奏に見とれてしまった。
しかし、やはりみんなが一生懸命演奏すればするほど、現在の国の状況が思い起こされ、複雑な気持ちになった。
終演後は拍手喝采がやまず、「第九」でテノールとバリトンを担当したふたりがウクライナの国旗を広げ、会場はさらなる拍手に包まれた。このときだけは写真撮影がOKのため、その写真を公開します。
posted by 伊熊よし子 at 22:26
| クラシックを愛す