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キリル・ゲルシュタイン

 キリル・ゲルシュタインは、以前から話を聞きたいと思っていたピアニストである。
 樫本大進と共演したデュオ・リサイタルはすばらしく刺激的でわくわくした公演であり、藤田真央が師事している先生でもある。
 その彼が、アラン・ギルバート指揮東京都交響楽団との共演により、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏するために来日を果たした。
 このインタビューは、「intoxicate」に書く予定になっている。ゲルシュタインは2023年秋にキリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルとの共演によるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の録音をリリースする予定になっており、このなかに4曲の小品を収録している。そのCDに関するインタビューがメインである。
 ゲルシュタインは一見コワモテに見えるが、実のところとてもおだやかな語り口の持ち主で、常に相手にきちんと話が伝わったのかを確認するように、ていねいにゆったりと話を進めていく。
 もちろん、ラフマニノフの新譜について聞くことは必須だったが、私はゲイリー・バートンをメンターだと思っていること、トーマス・アデスの作品について、新譜の「夜の静けさ」を編曲していることなども聞きたいと思い、矢継ぎ早にいろんな質問を投げかけた。
 限られた時間のなかで、ゲルシュタインはことばを尽くして話してくれ、最後は「日本にくると、おいしいごはんが楽しみで仕方がない」と、いかにもうれしそうな表情を見せた。マエストロ・ギルバートと和食に舌鼓を打っているとか。
 今日の写真は、インタビュー中のワンショット。演奏にもいえることだけど、迫力と存在感があるよねえ。

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posted by 伊熊よし子 at 18:02 | クラシックを愛す

高木凛々子

 今回の「音楽の友」の「マリアージュなこの1本」のゲストは、ヴァイオリニストの高木凛々子である。
 彼女が指定したお店は、五反田の「ワインバー クインテット」。
 グレーが主体のとてもスタイリッシュな店内で、彼女は昨年から通っているそうだ。
 高木凛々子はヴァイオリンひと筋のストイックな生活を送り、「いまは恋愛もなし」というほどの練習魔。食べる時間と寝る時間以外は、すべて練習に費やし、一日10時間以上ヴァイオリンとともにあるという。
「ソロ、デュオ、室内楽、コンチェルト、コンサートマスターの仕事と、譜読みをしなくてはならない作品が目の前に山ほど。遊びにも行かないし、外食もほとんどしません」とサラリと話す。
 キュートなマスクからは想像できないほどの芯の強い性格で、幼いころからコンクールでも「絶対に優勝する」という強い意志をもって臨んだとか。
 この日は、大好きなおばあちゃんと一緒に取材に訪れた。おばあちゃんといって紹介されたが、とても若々しく、物静かでおだやかな感じの人だった。
 両親はともに読売日本交響楽団のヴァイオリニストゆえ超多忙で、何かあるとすぐにおばあちゃんに話を聞いてもらいに飛んで行くという。
 そんな彼女のヴァイオリンひと筋の姿勢を伝える記事にしたいと思う。
 今日の写真は、オーナーソムリエの渡部慶一郎さんと。

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posted by 伊熊よし子 at 22:03 | 日々つづれ織り

菊池洋子

 先日インタビューした菊池洋子の記事が、「intoxicate」のWEBにアップされた。
 ぜひ、読んでくださいね。

posted by 伊熊よし子 at 23:15 | 情報・特急便
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