ブログ

平野和

 「音楽の友」次号の「マリアージュなこの1本」のゲストは、ウィーン在住のバス・バリトン平野和(やすし)の登場。
 ふだんはフォルクスオーパーの専属歌手として多忙を極めているため、なかなか帰国がかなわないが、今回はようやく「マリアージュ」に参加してもらうことができた。
 お店はピアニストの夫人、小百合さんのお兄さんがオーナーシェフを務める、横須賀の「萬菜本店」。
 朝早くから横須賀まで出向き、お昼の時間帯に取材をさせてもらった。
 お店は古民家風のアンティークな雰囲気で、ヨーロッパの地方都市にあるビストロのよう。お料理も生かきや生ハム、創作寿司などが用意され、ワインは平野さんがウィーンから持参してくれた白ワイン。
 インタビューでは、歌手になるまでのいきさつやウィーンでの勉強、専属歌手になるまでの道のり、ピアニストの小百合夫人とのことなど、さまざまなことが話題となった。
 185センチの長身だが、スリムなせいか、とても自然な感じ。でも、オペラの衣裳を着て舞台に出たら、とても映えそうだ。
 会った人みんなに好かれるような、ものすごく感じのいい人で、性格のよさが笑顔に現れている。
 取材後は、全員でワインとおつまみをいただき、楽しいひとときとなった。
 今日の写真は、平野和と義兄のツーショット。横須賀に行ったら、ぜひ寄ってほしいお店である。
  なお、8月3日には欧州デビュー15周年として渋谷のさくらホールでリサイタルが開かれる。

 y4673.JPG
posted by 伊熊よし子 at 15:26 | 美味なるダイアリー

舘野泉

 館野泉が「米寿記念演奏会」と題し、11月10日に東京オペラシティコンサートホールでコンサートを行う。
 プログラムはヤナーチェクのカプリチオ「挑戦」(左手ピアノと管楽器のために)、平野一郎の鬼の学校〜左手のピアノと弦楽の為の教育的五重奏、パブロ・エスカンデの委嘱作品・世界初演である。
 今回の公演は東京、札幌、大阪、福岡、豊田、京都などで行われ、弦楽器や管楽器の仲間たちとの共演となっている。
 その話を聞きに、ご自宅に伺った。
 館野さんとは、いつもインタビューのたびにその公演のプログラム以外のさまさまな話題に話が広がっていく。
 今回も、今夏の音楽祭への参加や、フィンランドでの新曲の譜読みに関して、また数年先まで決まっているコンサートなどについて、いろいろ話してくれた。
 このインタビューは、次号の「音楽の友」に書く予定になっている。
 今日の写真は、インタビュー中のワンショット。
 3曲それぞれ個性的な作品ゆえ、11月の公演が楽しみである。

 y4672.JPG


posted by 伊熊よし子 at 22:20 | マイ・フェイバリット・ピアニスト

ティボー・ガルシア

「天才ギタリスト」と称されるティボー・ガルシアが、4年ぶりに来日している。
 先日は「音楽の友」のインタビューを行い、久しぶりに楽しい時間を過ごすことができた。
 ティボーはとても率直で素直で自然体。その語りは音楽に通じ、会った人をみな笑顔にさせる。
 彼は、私が大好きなバリオスの作品を必ずといっていいほどリサイタルのプログラムに入れ、録音でも何曲か収録している。
 次作の録音も、バリオスの作品集だそうだ。
 今日はHakujuホールでリサイタルがあり、聴きに行ってきた。プログラムはベートーヴェンの「月光」やバリオスが編曲したショパンの前奏曲などが含まれ、前半はバリオスずくし。
 後半は得意とするスペイン作品がずらり。とりわけ「アルハンブラの想い出」が心に響いた。
 スペイン好きの私は何度かグラナダを旅しているが、ティボーの弾く「アルハンブラ」はかの地のさまざまな場所を蘇らせてくれ、それが走馬灯のように駆け巡り、涙が出そうなほどなつかしさでいっぱいになった。
 この人の弾くスペイン作品は、まいるなあ。あまりにも表現力が深く、描写的で、心がスペインに飛んでいってしまう。
 至福のときを過ごすことができ、この感動は何日間も忘れることができない。なんとすばらしいことか…。
 今日の写真は、インタビュー時の2枚。記事では、熱心に話してくれたバリオスの話を盛り込みたいと思う。

y4460.JPG

y4461.JPG



posted by 伊熊よし子 at 23:55 | クラシックを愛す
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
検索ボックス