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ジャン=エフラム・バヴゼ

 3月17日、銀座・ヤマハホールでジャン=エフラム・バヴゼのリサイタルを聴いた。
 プログラムはドビュッシー、ショパン、ブーレーズの作品。以前と変わらず、とてもウイットとエスプリに富む馨しいピアニズムで、久しぶりに聴く彼の成熟した演奏に、じっくりと聴き入った。
 この公演評は、次号の「モーストリー・クラシック」に書く予定である。
 実は、かなり前の来日時の記事を思い出した。ここに紹介したいと思う。



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posted by 伊熊よし子 at 22:31 | 親しき友との語らい

打ち上げ会

 昨日は、ムック「音楽家のマリアージュな世界」(音楽之友社)の打ち上げ会が行われた。
 メンバーは、音楽之友社のムックにかかわっていただいた4人と私の5人。
 場所は、このムックのなかに登場している吉祥寺のイタリアン、ラ・ベファーナ。高橋多佳子のページに掲載されている、窯焼きピッツァが絶品のお店である。
 そのピッツァをはじめ、いろんなバスタや肉料理、魚料理が次々に出てきて、おいしいワインとともに話も弾み、久しぶりにみんなでワイワイと、楽しい時間を過ごすことができた。
 このムックに関しては出版記念イヴェントが計画されており、5月7日(日)15時から日本橋のコレド室町テラスのなかにある、「誠品書店」という新しくできたスタイリッシュなお店で、東京美容外科の麻生先生と私とで対談を行うことになっている。
 まだこれからもいろいろムックに関して、販売促進が予定されているようだ。
 今回、友社のムックにかかわっていただいた4人は、みなさんそれぞれの分野においてプロフェッショナルで、昨日も今後に向けての話題が出るなど、前向きな姿勢が見られ、とてもいい集まりとなった。
 短期間で取材と原稿を仕上げ、私は体力と気力の勝負だったが、昨日の会ではみんなで力を合わせて仕上げたという一体感が生まれ、その意味でとても有意義なひとときとなった。

posted by 伊熊よし子 at 18:32 | 美味なるダイアリー

辻井伸行

 今年1月19日、辻井伸行がニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを行った。
 彼にとっては、すでに何度かこのステージに立っている、おなじみのホールとなった。
 当初は歴史と伝統に彩られたカーネギーホールの重みに、極度の緊張感が襲ってきたそうだが、いまは演奏するのが楽しくてたまらないようだ。
 今回もスタンディングオベーションとなり、大成功を博したが、その同じプログラムで現在日本ツアーを行っている。
 3月7日、サントリーホールのリサイタルを聴きに行った。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」からスタート。次いでリストの「巡礼の年第2年への追加 ヴェネツィアとナポリ」が登場。後半はラヴェルの「ハイドンの名によるメヌエット」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「水の戯れ」、そして最後はカプースチンの「8つの演奏会用エチュード」が演奏された。
 辻井伸行の演奏は彼が17歳のころから聴き続けているが、今回は改めてその弱音の美しさと絶妙のペダリング、リズムとハーモニーのバランスに心が震えた。
 コロナ禍でコンサートがなくなった時期、辻井伸行は練習に没頭したという。レパートリーも増やし、以前弾いた作品も練り直し、さらに音の美しさに磨きをかけた。
 その成果がいま、カーネギーホールで大輪の花を咲かせ、日本ツアーで聴衆の心をとらえている。
 以前からカプースチンが大好きだと語っているが、まさにその作曲家と作品に対する熱き想いが結実し、サントリーホールを埋め尽くした聴衆の拍手喝采を呼び起こした。
 今日の写真はプログラムの表紙。また、近いうちにインタビューで会うことができれば、カプースチンへの思いを聞いてみたいと思う。

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posted by 伊熊よし子 at 23:34 | マイ・フェイバリット・ピアニスト
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