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ルカ・モドリッチ

 日本が大活躍したW杯も、今夜の決勝で幕を閉じる。もう、連日、寝不足である。
 私は以前からクロアチアのルカ・モドリッチを応援している。
 前回は準優勝だったため、ぜひ今回は優勝をと願っていたが、残念ながらそれはかなわず、今朝のモロッコ戦で第3位を獲得した。だが、この銅メダルにクロアチアの選手たちは大喜びし、モドリッチも笑顔爆発。とてもいい表情をしていた。
 モドリッチは1985年9月9日生まれ。レアル・マドリード所属のミッドフィルダーである。
 それゆえ、ふだんはリーガ・エスパニョーラの試合をテレビ観戦している。172センチの小柄な体躯だが、試合では眼光鋭く、守備も攻撃も絶妙で、地味な存在だといわれているものの、私にとってはいつも希望の光だ。
 今回のW杯もずっとエールを送りつつ、その雄姿を追い続けた。なんとすばらしい選手だろうか。ピッチのどこにいても、その存在は驚異となり、地味どころか、危険なタイプである。
 モドリッチは栄誉あるバロンドールも受賞しているほどの実力者。6歳のときに祖国の紛争に巻き込まれ、18歳まで難民ホテルで生活している。それゆえ、反骨精神と忍耐力、愛国心はハンパではない。
 モドリッチは見るたびに頬がこけていく。眼光もより鋭くなり、今回も真に闘う目をしていた。
 夫人のヴァーニャ・ボスニッチとの間に長男イヴァン、長女エマ、次女ソフィアがいて、家族と一緒にいると、実におだやかで優しい表情に変わる。
 今回のクロアチアには20歳の新鋭、ヨシュコ・グヴァルディオルというディフェンダーがいて、監督が「ヨシュコ!」と呼ぶたびに、私は自分が呼ばれているような気がした(笑)。
 このヨシュコは守備から突然攻撃に回り、一気にボールに飛びついてネットを揺らす。爽快極まりないタイプだ。
 いまはRBライプツィヒに所属しているが、今回の活躍で移籍情報が飛び交い、ものすごく高額のオファーがきているようだ。
 さて、もうすぐ決勝戦。私は1998年のフランス大会の折り、「3大テノール」の取材でパリに出張し、そのときに主催者の計らいでフランスとクロアチア戦をナマで観戦することができた。
 そのときの心が高揚するようなすばらしい記憶は、いまだ脳裏から消えることがない。
 さあ、フランスとアルゼンチン、どんな戦いになるだろうか。



posted by 伊熊よし子 at 22:36 | 日々つづれ織り
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