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ダン・タイ・ソン

 昨日、銀座のヤマハホールにダン・タイ・ソンのリサイタルを聴きに行った。
 思えば、1980年のショパン・コンクール優勝時から彼の演奏は聴き続け、来日公演のたびにインタビューを行い、単行本も書き、長年にわたって演奏を聴き続けている。
 この日のプログラムは、前半がラヴェルとドビュッシーとフランク。後半がオール・ショパンという構成。
 いずれの作品も、巨匠の域に入った熟成した演奏で、長年聴き続けている私は感慨深い。
 ダン・タイ・ソンは、後進の指導にも重きを置いていて、昨年のショパン・コンクールの覇者、ブルース・リウは愛弟子である。
 この優勝により、恩師と弟子の両方がショパン・コンクールで大きな結果を残したことになる。
 いまはなかなか楽屋に行って話をすることができないが、次回ダン・タイ・ソンにインタビューする機会があったら、弟子への指導の方法や極意を聞きたいと思っている。
 今回の演奏でとりわけ心に残ったのは、ショパンのポロネーズ、マズルカ、ワルツ、エコセーズ、タランテラと、作曲家が作品に取り入れた民族色豊かな舞踊のリズムを選曲したこと。
 すべてが磨き抜かれ、鍛えられ、究極の美しさを放ち、ショパン弾きならではのリズム表現だった。
 この公演評は、「モーストリー・クラシック」に書く予定である。
 ヤマハホールの親密な会場で聴く、心温まるひとときとなった。

posted by 伊熊よし子 at 22:16 | マイ・フェイバリット・ピアニスト

堀米ゆず子

 ベルギー在住のヴァイオリニスト、堀米ゆず子が、やはりベルギーに居を構えているピアニストのヴァレリー・アファナシエフとデュオ・リサイタルを行うことになった。
 デュオ・ツアーは11月24日(愛知室内オーケストラとの共演)、25日(デュオ・リサイタル、和歌山)、12月1日(デュオ・リサイタル、福岡)、3日(堀米ゆず子の個展U、兵庫)、4日(デュオ・リサイタル、兵庫)、6日(堀米ゆず子の個展U、東京)、10日(デュオ・リサイタル、川崎)。
 先日、その話を聞きに出かけた。
 堀米ゆず子は偉大なキャリアの持ち主で、日本を代表する国際的なヴァイオリニストなのに、とても自然体で親しみやすいキャラクターの人。いつ会っても、すぐにおしゃべりが止まらなくなり、話題はあちこちに飛んでいく。
 今回も、プログラムの話から共演者のアファナシエフの話に移り、次第にいろんな方面へと話題が広がっていった。
 そのすべてがとても興味深く、おもしろくて、もっと時間があればいいのに、と思ってしまう。
 このインタビューは、「音楽の友」に書く予定になっている。
 文字数が限られているが、なんとか彼女の楽しい語り口が生かせる文章を書くことができれば、と思っている。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。
 アファナシエフとのデュオは、何が飛び出すかわからない刺激的なものになるに違いない。

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posted by 伊熊よし子 at 22:51 | 日々つづれ織り

山根弥生子

先日、インタビューしたベテランのピアニスト、山根弥生子の記事が、WEB「ぶらあぼ」にアップされた。
ぜひ、読んでくださいね。

posted by 伊熊よし子 at 17:08 | 情報・特急便
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