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三浦謙司

 昨年、新譜に関してインタビューをしたベルリン在住のピアニスト三浦謙司。
 その後、何度かオンラインなどでもインタビューを行ってきたが、今回の帰国時に対面のインタビューが可能になった。
 新譜はフランス作品を中心としたプログラムで、11月にリリース予定(ワーナー)。 
 レコーディングはとてもスムーズにいったそうだが、各々の作品に関しては、いつもの彼特有のこだわりの話が次々に飛び出し、録音場所に関しても興味深い話を聞くことができた。
 このインタビューは、「intoxicate」のCDリリース直前の号に掲載される予定である。
 まだ新譜の詳細は告知されていないが、もうすぐ発表になると思う。そのときにまた詳細を綴りたいと思う。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。
 ロン=ティボー・コンクールの優勝者としてのみずみずしい演奏に期待したい。

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posted by 伊熊よし子 at 23:24 | 情報・特急便

東京音楽大学付属オーケストラ・アカデミー

 7月10日(日)、母校の東京音楽大学の中目黒・代官山キャンパスのTCMホールに、音大付属オーケストラ・アカデミーのコンサートを聴きに行った。
 宮本文昭指揮&トークで、ピアノの安並貴史がコンチェルトのソロを務める。
 プログラムはモーツァルトのピアノ協奏曲第20番の第1楽章と、ベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章。全部で1時間のコンサートである。
 オーケストラ・アカデミーは、オーケストラ奏者として国内外の職業オーケストラで活躍できる演奏力を磨き、音楽家を育成することを目的としている。
 在籍期間は1〜3年間で、大学卒業者または同等以上の演奏水準を備えた人が実技試験で選ばれる。
 TCMホールは初めて訪れたが、木のぬくもりが感じられる、とても日秘儀のよいホールだった。
 この演奏について、オーケストラ・アカデミーに関して、「CDジャーナル」WEBにレポート記事を寄せるつもりである。
posted by 伊熊よし子 at 22:34 | クラシックを愛す

山根弥生子

 1953年にパリ国立音楽院を卒業し、国内外で活躍してきたベテランのピアニスト、山根弥生子が、J.S.バッハの「平均律クラヴィア曲集第1巻&第2巻」を録音した(コジマ録音)。
 先日、ご自宅を訪ね、そのレコーディングにまつわる話、チューリッヒ、ベルリン、モスクワで勉強していた時代の話、偉大な音楽家のナマの演奏に触れた話、子ども時代からのピアノに関することなど、多岐に渡る興味深い話を聞いた。
 山根弥生子が留学していた時代は、まさにクラシックの黄金期ともいうべきすばらしい音楽家が活躍していた時代。
 その話が始まると、時間がいくらあっても足りないほどさまざまなアーティストの話題が飛び出し、歴史のひとこまを垣間見る思いがした。
 こういう話は非常に貴重で、なんとか形に残したいと思う。だが、雑誌などのインタビューではなかなかページが割けず、大切な内容はいつのまにか消え去ってしまう。
 今回の新譜「平均律」はテンポが特有で、彼女ならではのこだわりがあり、かなり速い。そしてひとつひとつの音が実に美しく深々として、心に染み込んでくる。
 このCDはハッピーなときではなく、ストレスがたまったり、深く落ち込んだり、どうにも出口が見つからないほど悩んだりしているときに聴くと、涙が止まらないほどの感動を呼び覚ましてくれる。
 このインタビューは、次号の「ぶらあぼ」に書く予定になっている。
 今日の写真は、新譜のジャケット写真。
「いま弾かなくて、いつ弾くのよと思い、録音に踏み切ったの」と話していたが、レコーディングは大変だったそうだ。
 健康に十分に気をつけて、まだまだ活躍してほしい。対面のインタビューで、大きな力と勇気と前向きな気持ちをいただいた。

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posted by 伊熊よし子 at 17:13 | クラシックを愛す
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